今年1-2月には、中国の新エネルギー自動車の販売量が前年同期比200%増加し、目を見張る業績を上げた。中国は今年、引き続き政策面でさまざまな措置を同時に打ち出して新エネ車の消費を後押しし、これには地方政府による新エネ車の購入と通行の利便性への支援なども含まれる。新エネ車だけでなく、中国は今年、一連の措置を相次いで打ち出して、グリーン商品、デジタル消費、観光消費などの分野で消費の新たな成長源を積極的に後押ししていく方針だ。「経済参考報」が伝えた。
▽新エネ車の消費が飛躍的増加
中国自動車工業協会がこのほど発表した最新の統計データをみると、春節(旧正月、今年は2月16日)長期連休があったため、今年2月の自動車生産販売量は前月比でも前年同月比でも減少傾向をみせたが、新エネ車は引き続き急増傾向を維持した。2月の新エネ車の生産量は3万9230台で前年同月比119.1%増加、販売量は3万4420台で同95.2%増加した。1-2月の生産量は8万1855台で同225.5%増加、販売量は7万4667台で同200%増加だった。このうち(完全)電気自動車の生産量は5万6706台で同168.4%増加し、販売量は5万253台で同164.3%増加した。
同協会の李邵華事務局長補佐は、「現在の新エネ車の発展状況は補助金に100%依存していた段階から政策と市場がそれぞれの役割を発揮しあう段階へと移行し、これから新エネ車を市場に投入する場合にはより高い要求が突き付けられるようになる。これまでは政策によって新エネ車の急速な発展を導いてきたが、今のように補助金がどんどん増える中、国が求める新エネ車の比率と市場のニーズとの間の矛盾を解決するには、政府と企業と市場がともに切磋琢磨しあうことが必要になる」と述べた。
▽連続措置で消費の新成長源を育成
新エネ車の消費は飛躍的に増加したが、これは中国の消費の全面的バージョンアップの1つの側面に過ぎない。中国は今年も一連の措置を打ち出して、消費の新たな成長源を積極的に育てる方針だ。
新エネ車だけではない。自動車の並行輸入テストの範囲を拡大する。省エネ、環境保護、低炭素などのグリーン商品の消費を奨励・誘導する。スマートホーム、ウェアラブル機器などの新興情報消費を育成拡大し、デジタルホーム、遠隔オーダーメイド、体験共有といった新興消費分野の発展を推進する。デジタル消費を推進し、ECと実店舗での販売の融合発展を加速する。観光消費のバージョンアップを加速し、インバウンド観光のバージョンアップ計画を実施し、重点国有観光地の入場料を引き下げ、全域観光(観光産業を中心とした地域の全面的発展)の発展に力を入れ、クルーズ客船経済の発展を推進することなどが予定される。
中国銀行国際金融研究所の高玉偉研究員は、「今年の政府活動報告では消費の積極的拡大が明確に提起されており、消費に関する政策が打ち出されれば消費の伸びを促進するのにプラスになる」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年3月19日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn