中国では、スマホでQRコードを読み取ってバスに乗車するという方法が、ますます普及している。北京市政交通カード(公共交通カード)公司はこのほど、現時点でこの方法を利用して路線バス・地下鉄に乗車しているユーザーは160万人以上、1日あたり利用件数は60万件以上、1ヶ月間の利用件数は累計約2千万件にそれぞれ達し、「スマホで外出」というスタイルがますます多くの市民にとって、公共交通機関を利用する際の第一選択肢となっていることを明らかにした。北京日報が報じた。
北京市政交通カード公司は昨年6月、スマート乗車機能を備えた「携帯カード(モバイル公共交通カード)」を打ち出した。市民はもはや、市政交通カードを携帯して外出する必要はなくなり、NFC機能を備えたスマホさえあれば、路線バスや地下鉄へのスムーズな乗車が可能となった。今のところ、シャオミー(小米)、Huawei(華為)、サムスン(三星)、ヌビア(努比亜)、OnePlus(一加)、Meizu(魅族)など、250品種のスマホが、「携帯カード」機能に対応可能となっており、オンラインカード新規発行、携帯の利便性、スピーディなチャージなどのメリットによって、ますます多くのユーザーを惹きつけている。
QRコードによる乗車方式の敏捷性と簡便性をより多くの市民に体験してもらう目的で、北京市政交通カード公司は昨年末、「QRコードで路線バス乗車」試行サービスを開始した。同サービスにより、自分が持っているスマホの型番に関係なく、QRコードをスキャンすればバスに乗ることができる。同サービスを試してみたい市民は、北京市政交通カードアプリをダウンロードして、実名で「電子カード発行」手続きを行う必要がある。電子カードの発行手数料は無料、微信(WeChat)を利用した「微信パスワード不要決済」による決済が行われ、現行のバス運賃の半額特典が適用される。QRコードによる乗車試行は、現在、通州、昌平、順義、密雲、大興、平谷6区の一部路線バスで実施されており、これまでにQRコード利用者は累計30数万人に達し、3月の1日あたり平均乗車件数は1万件近くに上っている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年3月23日
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