中国地質大学の沈錫田教授は海外の科学者と協力し、ダイヤモンドから特殊な水「アイスⅦ」を発見した。これは世界で最も深い場所で見つかった水となる。この成果は世界トップの学術誌「サイエンス」に掲載された。武漢晩報が伝えた。
沈教授が発表した論文は「ダイヤに含まれるアイスⅦ包括物:地球深部マントルに水が含まれる証拠」。沈教授と米ネバダ大学、カリフォルニア工科大学の科学者らは、高分解能X線回折計を使い、ダイヤモンドの微小包括物に特殊な氷「アイスⅦ」を発見した。これは地球で最も深い場所で見つかった水であり、マントル転換帯に水が含まれる初の直接的な証拠となった。アイスⅦは奇妙な形式の結晶水で、密度は通常の氷を上回り、高圧を受ける環境でしか生成されない。
沈教授によると、地球深部マントルの水の豊富なエリアが、世界の水転換及び熱伝達で重要な役割を果たしている可能性がある。アイスⅦは天然のダイヤの包括物として存在しているが、これはダイヤモンドを形成する高温・高圧のマントル深部に「自由水」がある可能性を意味する。この発見は地球内部物質の研究に対して重要な意義を持ち、かつ地球科学・材料科学の進歩と発展を促す可能性がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年3月21日
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