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故宮が現代劇や映画を製作へ 様々な方法で文化財の背後にある物語を紹介

人民網日本語版 2018年03月30日11:04

2018年、北京の人気観光スポット・故宮にはどんなユニークな計画があるのだろう?中国中央テレビ局(CCTV)の国宝を紹介する番組「国家宝藏(NATIONAL TREASURE)」シーズン1のセミナーが28日で開催され、故宮博物院の単霽翔・院長が、「今年、石鼓館、家具館、珍宝館、時計館、書画館、陶磁器館で一般開放されている展示品の展示スタイルをグレードアップさせる。当院の影視研究所は、現代劇2作、ドキュメンタリー1作、映画1作、定期上演1作を製作する」と明らかにした。中国新聞網が報じた。

単院長は、「当院は現在、文化財を単に棚に置いて展示するだけでなく、一般人の生活に溶け込ませ、現実の生活とつながりを持たせることが必要と考えている」とし、「文化財を本当の意味で生かすために、必ずしも文化財そのものを頻繁に利用しなければならないということはない。特に、一部の書画や大型文化財は、頻繁に使用したり、運搬したりすることはできない。『国家宝藏』は、文化財に命の息を吹き込み、それをはっきりと紹介してくれた」と述べた。

各プラットフォームを分析すると、「国家宝藏」の視聴者で最も多いのは、20-25歳の若者で、次が15-20歳の若者。同番組は動画共有サイト・Bilibili、情報コミュニティサイト・豆瓣、微博(ウェイボー)、微信(Wechat)のモーメンツなどを利用する多くの若者の間で人気を博し、「いいね!」がたくさん寄せられ、次々にシェアされている。

単院長は、小中高生を含む若者の間で好評を博していることが一番うれしいといい、「以前はそのような若者のことを誤解し、チャラチャラしたものが好きなのだと思っていた。でも、文化的奥深さがあるものは、年齢を問わず好まれることが分かった。当院がこれまでしてきたことだけでは不十分だということ」とした。

文化財の背後にある物語を伝えるには、いろんな方法が必要で、故宮はそのために影視研究所を立ち上げた。単院長によると、現在準備中の現代劇2作の1つは紫禁城の建設、もう1つは建福宮の歴史を描いたものだ。また、ドキュメンタリーは全6話で1話約30分、映画は来年公開され、定期上演1作も製作される。「まだ他にもたくさんあり、全ては紹介できない」と単院長。

「国家宝藏」のプロデューサーで、総監督の于蕾氏によると、「国家宝藏」シーズン2の放送に向けて準備が進められているという。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年3月30日

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