南中国海区域津波早期警戒センターが8日、北京で除幕式を行い、設立した。国家海洋環境予報センターが同センターの開設を担当し、中国とブルネイ、カンボジア、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムに全天候型の地震津波観測・早期警戒サービスを提供する。科技日報が伝えた。
除幕式に出席したユネスコ関係者は「これは南中国海周辺諸国が緊密に連携し、誠意をもって協力した重要な成果だ。中国は同センターの建設で、重要な力を発揮した」と述べた。
同センターは今年上半期から稼働開始する。早期警戒エリアには南中国海とスールー海、セレベス海が含まれ、全天候型のサービスを提供する。国家海洋予報台のモニタリング室の巨大スクリーンには、世界の地震リアルタイム情報が表示され、津波のリスクを予報している。
世界の8割以上の地震と津波は太平洋で発生している。計算によると、マニラ海溝北部でマグニチュード8.5の地震が発生した場合、津波は30分以内にフィリピン西海岸に到達することになり、その波の高さは10メートル以上に達する。その後数時間に渡り、高さ2−5メートルの津波が中国華南地区の沿岸部、南中国海周辺諸国に到達することになるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年5月9日
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