税関総署が今月8日に発表したデータによると、今年4月には中国の輸出入額が前年同期比7.2%増加し、うち輸出は3.7%増加、輸入は11.6%増加だった。輸入増加率は輸出増加率のほぼ3倍で、中国の輸入拡大ペースが徐々に加速していることがわかる。新華網が伝えた。
エネルギー類製品においても、ハイテク技術類製品においても、中国市場にはグローバル経済の発展を牽引するに足る力強く大規模なニーズが潜在する。スタンダードチャータード銀行中国法人の申嵐マクロ経済アナリストは取材に答える中で、「中国の輸入の拡大には、産業チェーンの向上ということが含まれ、グローバル経済全体の回復と成長にプラスになる。中国は米国と欧州に代わって東南アジアやアフリカなどの新興市場エコノミーの成長を牽引する主要な輸入国という立場をますます確固たるものにしている」と述べた。
申氏は、「中国の対外開放は自国のペースを踏まえて自主的に輸入を拡大することになるだろう。中国経済が安定的に成長すれば、製品に対する市場のニーズがバージョンアップし、サービス業の開放も進み将来的に中国の輸入の伸びを支えることになる。データからわかるように、中国の第1四半期の経常収支は赤字になり、ここ数年は、経常収支の黒字が国内総生産(GDP)に占める割合は非常に小さく、以前のような明らかな黒字局面ではない。国際収支は相対的にバランスの取れた状態にあり、今後も相対的バランスを維持するだろう」と指摘した。
今年は関税が引き下げられ、第1回中国国際輸入博覧会の開催も予定され、中国の輸入拡大にプラスに働く好材料が次々に登場している。商務部は、「輸入拡大が中国の既定の政策目標であり、中国が対外貿易のバランスの取れた発展を推進するための重要な措置であり、また中国の産業がバージョンアップして消費者の質の高い生活へのニーズに対応する上での必然的な要求でもある」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年5月19日
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