1時間怒り続けた場合に消耗する体力と精神力は残業6時間に相当するという。心理学の専門家は臨床例を分析し、「長時間におよぶマイナスのストレスにより、高血圧症や冠状動脈硬化症、消化性潰瘍、偏頭痛、喘息、大量脱毛などを引き起こす可能性があり、マイナスの感情が人に及ぼす影響は決して侮れない」ことを発見している。健康時報が伝えた。
眼に見えるゴミならば、我々はきちんと片づけ、掃除することができる。だが、眼に見えない心理的なゴミについては、私たちはつい疎かにしてしまう。例えば、焦りや失望、恐れ、不満、嫉妬などの感情はいずれも「グレー」の感情であり、つまり「感情のゴミ」と言える。
「感情のゴミ」も見つけたら直ちに片づけなければならない。さもないと、こうしたゴミは長い間に少しずつ溜まり、ゆっくりと私たちの心の中を占領していき、ついには感情のゴミが私たちの身体で発作を起こし、身体に痛みが生じるようになる。
感情のゴミを掃除するには、さまざまな方法がある。ちょっとしたことで怒りが感じた時には、「怒りを制する3つの思考」を実践すると良い。まず、「その怒りは理に適っているか」、次に、「怒りを発した場合に生じるであろう結果」、最後に、「怒る以外の方法はないか」という3点について考えることで、自分に冷静な思考のための時間を与えることで、マイナス感情にとらわれないようにすることができる。
より大きなストレスを感じた時の対処法として、英サセックス大学心理研究室は、そのストレスレベルが「読書で68%」、「音楽鑑賞で61%」、「お茶やコーヒーの摂取で54%」、「散歩で42%」それぞれ低下することを発見した。
またイライラした場合には、呼吸を整えることを試してみるとよい。目を閉じて、精神を集中し、一息吸うときに「一」と数え、吐くときに「二」と数えることを繰り返す。このほか、「マインドフルネス」という方法もある。楽な姿勢で座ったり横たわり、スマホなど邪魔になる音源をすべてオフにして、周囲にいる人には一定の時間声を掛けないで欲しいと頼んでおき、自分を落ち着かせ、注意力を自分に集中させ、ゆっくりと頭に浮かんでくる邪念を捨て、注意力を全身の各部位に集中し、それぞれの部位に意識を集中するという方法だ。もちろん、大声で叫んだり、ランニングなどを通じて、合理的な方法でマイナス感情を排泄してしまうのもベストだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年5月18日
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