15日付の週刊ダイヤモンド(電子版)によると、中日両国の民間交流の持続に伴い、在日中国人の数が大幅に増加しており、日本は、「お隣さんは中国人」という時代を迎えようとしている。だが、日本人が抱く中国人に対するイメージは昔のまま変わっておらず、多くの日本人が、このような状況に戸惑いを感じているどころか、好ましくないと思っている人さえいる。ある在日中国人は、「外来文化に対する日本人の認識は、まだまだ『小学生レベル』にとどまっている。これは、日本人が海外からの移住者を広い心で受け入れることに対してマイナス影響を及ぼしている」と話した。環球時報が報じた。
週刊ダイヤモンド最新号では、「ニッポンの中国人 全解明」という特集が組まれた。同誌によると、2017年6月の時点で、日本に居留している中国大陸部出身者(台湾地区は含まず)は71万人に上り、日本国籍を取得している中国人と不法滞在者を含めると、在日中国人の総数は100万人に迫り、間もなく「100万人時代」に突入する見込みという。
日本国内の企業、学校、各地の市民社会において、「お隣さんは中国人」となるケースは増える一方で、日本社会に対して中国人が及ぼす影響は、ますます大きくなっている。だが一方で、一部の日本人は、このような「お隣さんは中国人」現象を良く思っておらず、社会治安をはじめとした諸々の問題が生じており、増加の一途をたどっている在日中国人が日本人の生活にマイナス影響を及ぼしているとの認識が広がっている。このような現象は、価値観やライフスタイルにおける中日両国の違いと、これによって摩擦が生じている現状を反映している。
週刊ダイヤモンドは、在日中国人と日本社会との関係を巡り、日本で医薬品企業を経営する中国人を特別取材した。この中国人経営者は、「『ニュー華僑』の出身はより多様化しており、素養もより高まっていることから、これまでの在日中国人とは全く異質の存在だ」と指摘する。ビジネスの面では、日本を訪れる中国人は今や日本にビジネスチャンスをもたらす存在となっており、日本社会に登場する華僑・華人が経営する企業がますます増えている。彼は日本人の対中国観について、「現在の日本人の認識は時代に合っておらず、立ち遅れている。外来文化に対する日本人の認識は、まだまだ『小学生レベル』にとどまっている。一日も早く見解を改め、従来の価値観から卒業した方が良い」との見方を示した。
長く日本に住んでいるある中国人は、「ほとんどの日本人は、『お隣の中国人』に直接不満を言うことはない。ネット上で愚痴るのが関の山だ」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年7月17日
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