今年の世界人口デーにあたる7月11日現在で、世界の人口は75億~76億人に達した。国際連合が昨年提供したデータによれば、世界人口は2050年に98億人に達し、2100年には110億人を超える見込みという。科技日報が伝えた。
▽2050年の人口は98億人
産業革命以来、地球の人口は増え続けている。1800年頃に約10億人に達し、1927年に約20億人に達し、1974年に40億人に増えた。
17年6月に国連経済社会局(DESA)人口部が発表した統計データ報告によると、世界では毎年約8300万人が誕生している。地球の人口は2023年頃に80億人に達し、予想外の事態が起きなければ、2050年に98億人、2100年に112億人に達するという。
同報告には世界の233の国と地域の人口情報が網羅されている。同報告は、現在から2050年までの世界人口の増加のうち半分が次の9ヶ国に集中するとして、インド、ナイジェリア、コンゴ、パキスタン、エチオピア、タンザニア、米国、ウガンダ、インドネシアを挙げた。インドの人口は今後7年で中国を抜き、ナイジェリアは2050年までに米国を抜いて世界3位の人口大国になることが予想される。
▽高齢化情勢が深刻化
国連が昨年発表した「世界人口予測・2017年改訂版」によると、世界人口は増加しているが、ここ数年はほぼすべての地域で出生率が低下したという。
DESA人口部のジョン・ウィルモス部長は、「2010年から2015年までの間に、世界全体で1人の女性が一生の間に産む子どもの数(合計特殊出生率)が2.5になったが、この数字は地域差が大きい。欧州が最低で、最近は1.6になった一方、アフリカは最高で、およそ4.7になる」と話す。
同報告によれば、後発開発途上国47ヶ国の出生率は約2.4%だ。今後数十年間はこのペースが目立って鈍化する見込みだが、それでもこうした国の総人口は現在の約10億人が2050年は19億人に増加すると予想される。
1組の夫婦が大体2人の子どもを出産可能年齢まで育てた場合は、人口は増減しない。だが同報告書は、今ではこの水準を下回る出生率の国が増えていると伝える。10~15年には、世界83ヶ国がこの水準を下回り、人口で世界の46%を占めた。出生率が低く人口が多い10ヶ国は中国、米国、ブラジル、ロシア、日本、ベトナム、ドイツ、イラン、タイ、英国だ。
低い出生率は人口の伸びの鈍化だけでなく、人口高齢化ももたらす。英国紙「デイリー・テレグラフ」がロイター社の報道を引用して伝えたところによると、推計によれば、60歳以上の人口は現在の9億6200万人(世界人口の12.3%にあたる)から2050年は21億人(同22%)へと倍増し、2100年は3倍の31億人に達する見込みという。
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