習近平国家主席は10日、中国・アラブ諸国協力フォーラムの第8回閣僚級会議開幕式で「新時代における中国アラブ戦略的パートナーシップを手を携えて推進」と題して重要演説を行い、中国アラブ双方が包括的協力、共同発展、未来志向の中国アラブ戦略的パートナーシップの構築で合意したことを発表した。習主席がアラブ世界に対して重要な政策を表明し、新時代の中国アラブ関係の発展に前進の方向を指し示し、基本的準拠を与えたのは、2014年の中国・アラブ諸国協力フォーラム第6回閣僚級会議、2016年のアラブ連盟本部訪問に続き3回目だ。(人民日報「鐘声」国際論評)
「船舶が道を継ぎ、商人と使節が交わる」古代シルクロードから、活気と成果に溢れる新時代の「一帯一路」共同建設まで、中国とアラブは常に互恵的な良きパートナー、苦楽を共にする良き兄弟であり続けてきた。4年前に習主席がアラブ諸国に「一帯一路」共同建設を提案して以来、「一帯一路」建設は中国アラブ関係の発展を全面的に先導し、中国とアラブの包括的協力を新たな段階へと後押しした。双方はエネルギー協力を主軸、インフラ整備と貿易及び投資の円滑化を両翼、原子力、宇宙・衛星、新エネルギーの三大ハイテク分野を突破口とする『1+2+3』協力の枠組をさらに固め、安定促進、イノベーション協力、生産能力の連携、友好強化を支えとする『四大行動計画』を全面的に推し進めている。中国とアラブの「一帯一路」共同建設の中東における全体的布陣が急速に形作られつつある。
歴史の方位を見極めて、初めて前進の方向がはっきりと見えてくる。開幕式の重要演説で習主席は発展途上国の団結・振興という歴史的高みに立ち、中国アラブ双方の長期的利益に着眼し、中国アラブ関係の将来の発展のために新たなビジョンを描いた。共に中東の平和・安定の維持者、公平・正義の守護者、共同発展の推進者、相互学習・参考の良き友人となる考えを打ち出した。戦略的相互信頼の強化、復興の夢の実現、互恵・ウィンウィンの実現、包摂・相互参考の促進という4つの面から中国アラブ運命共同体の構築に努力し、人類運命共同体の構築推進に努力することを提案した。歴史の大勢を正確に把握し、人々の声に真摯に応え、中東地域が全面的振興の新たな道を歩み出す後押しを共にするよう各国に呼びかけた。各国の発展上のニーズを的確に突いた中国の案に、来賓らは強く共感した。クウェートのサバーハ首長は習主席の演説を注意深く聞いた後「アラブ中国協力の過程で、われわれは中国側の誠意を完全に感じており、中国指導者の指し示す方向を絶対的に信じる」と表明した。
今回の閣僚級会議は、新時代の中国アラブ関係の発展に向けた中国の新たな措置を目にした。▽「産業振興によって経済再建を先導する特別計画」を定め、アラブの関係国の人々に引き続き人道支援を行う▽「中国・アラブ諸国銀行共同体」を設立する▽第1回中国国際輸入博覧会へのアラブ諸国の参加を歓迎し、今後5年でアラブ諸国の博覧会及び貿易・投資総合展参加の全カバーを実現する▽中国アラブ報道交流センターを設立し、中国アラブ電子図書館ポータルサイトを開設し、第4回「アラブ芸術祭」を開催する……会議のアラブ側議長を務めたサウジアラビアのジュベイル外相はいくつかの「称賛」さえ用いて中国の打ち出した新措置への揺るぎない支持を表明し、これらはアラブと中国の人々の利益を緊密に結びつけ、人々全体に幸福をもたらすとの認識を示した。
中国とアラブは共に国際社会の重要な政治勢力であり、中国アラブ協力が世界の発展と進歩の大きな流れの中で発展し続け、人類史前進の歩みにおいて前進し続けるのは当然である。現在、中国の特色ある社会主義は新時代に入り、アラブ諸国は変革と自己強化の正念場にあり、中国とアラブの友好協力は新たな歴史的出発点に立っている。シルクロード精神を発揚し、一歩一歩着実に前進する必要がある。中国アラブ協力は各自の民族復興に助力し、世界の平和と発展に貢献する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年7月12日
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