中国国内の観光サイト各社に取材を行ったところ、トルコ・リラ暴落による短期的な観光への影響は大きくないが、その観光商品の価格が低下しているほか、現地のぜいたく品を取り扱うショップでは現在すでに商品のほとんどが売り切れの状態であることが明らかになった。
2018年は中国にとって「トルコ観光年」。トルコ文化と観光部のデータによると、2018年1月から5月にかけて、トルコを訪れた中国観光客は16万人に達し、昨年同期より96%増加となっている。
夏休みが終わりに近づくにつれて、トルコ観光の人気が突然急上昇した。海外観光の専門家は、「中国観光客のトルコ観光への関心が急上昇したのは、トルコ・リラ暴落のニュースと直接関わりがある」と分析している。
旅行サイトの馬蜂窩観光研究センターの担当者は、「9月から10月にかけてはもともとトルコの観光シーズンということもあり、リラ暴落が現地での消費を安くしているだけでなく、海外ショッピングを更にお得にしている。これはコストが高めのヨーロッパ観光としては極めて魅了的で、特に高級品の消費に巨大なインセンティブを与えている。しかし、トルコは長距離移動が必要な観光目的地であるため、リラ暴落は短期的には観光客の注目を集めることができるが、実際にトルコを訪れる観光客の数は短期間のうちに急増することはないだろう。なぜならその観光のスケジュールや手配にはやや長い時間を必要とするからだ」と分析している。(編集HQ)
「人民網日本語版」2018年8月20日
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