「閉店ラッシュ」から「完全復活」、そして「華麗な転身」と、中国の実店舗の本屋は近年、未曾有の変化を経験している。その背後には、伝統的な小売業の新型ライフスタイルへの転換がある。新華網が報じた。
方所や誠品書店、PageOne、西西弗などを代表とする中国の民営の書店は、美しい店内のデザインや斬新な陳列スタイルを採用し、多くの客を呼び込んでいる。書店の「顔面偏差値」の高さがネット上で大きな話題となっているだけでなく、こうした書店では、たくさんの文化クリエイティブグッズやコーヒー、お菓子などが本に代わって「主役」となりつつある。しかし、多くの読書好きはやや困惑気味だ。書店の独特の価値やコア競争力はどこにあり、今後の書店はどこに向かって発展するのだろう?
最近北京で実施された読書をめぐるキャンペーンのイベントで、業界関係者は、「書店が『顔面偏差値』だけを武器に客を呼び込むというのは不十分で、そのコア機能は、客が好みの本に出会えるようにすることだ」と指摘した。
読書と生活の博物館構築
コーヒーを飲んだり、読書をしたり、手作りグッズを買ったり、展示を鑑賞したり、講座を受講したり、映画を見たりといったように、本を探すために来た人も、単に時間つぶしのために来た人も、書店で自分好みのサービスを見つけることができる。今後の書店は、「読書と生活の博物館」という新たな定義を手に入れることで、人々はそこで、時間が経つのも忘れて、まったりとした時間を過ごすことができる。
誠品書店の李介修・総経理は、「図書にはいろんな特徴があることを考慮すると、『生活と融合させた空間』を作るという結論に至る。消費者は、単に本を買うためだけに書店に来るのではなく、文化サービスを体験するというのがその主な目的となっている」と分析する。
世界の一部の国や地域では、「書店のある街並み」を構築している。街並みを構築する際に、書店を中心とた店の設置を計画し、その周囲に遊歩道を設けることで、専門店もそこに設置して新型の商業エリアを構築させている。
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