文化財スタンプが人気になったことで、何よりも彼女を喜ばせたのが、自分の教える生徒の多くも彼女の作品に注目してくれたことだ。美術教師である彼女は生徒たちに教科書に書かれている知識だけを学ぶのではなく、伝統文化に強い興味を持ってほしいとずっと願っていたからだ。
例えば、「これ以上買ったら手を切り落とす」のスタンプを見た生徒から、「陶俑の手がない本当の原因は何?」と聞かれた時、王さんは、「陶俑が作られた当時、体の部分は陶土を焼いて作り、手や腕などは木で作ることが多かった。2000年以上前に埋葬された木でできた手・腕は、腐敗してなくなってしまった。そのため『手が切り取られた』ように見える」と説明したという。
「こうしたユニークなスタンプを見た生徒の多くは文化財に強い興味を持つようになった。これは、私が授業のやり方を改善する上でもとても役に立つ」と話す王さんにとって、これが文化財スタンプを作成したことで得られた最大の収穫かもしれない。(編集KN)
「人民網日本語版」2018 年8月23 日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn