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「一帯一路」は中国マレーシア協力の重要プラットフォームに

人民網日本語版 2018年08月20日13:09

マレーシアのマハティール首相が17~21日の日程で中国を公式訪問している。マハティール首相にとって政権に返り咲いてから初の訪中であり、ASEAN以外の国を訪問するのも再登板後初だ。18日夜、浙江省視察訪問を終えて北京入りしたマハティール首相を、王毅国務委員兼外交部長(外相)は自ら空港で出迎え、慣例を破る手厚い待遇で善意を示した。(文:蘇暁暉・中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

マレーシア総選挙で新政権が発足して以来、中国マレーシア関係の行方が大いに注目されている。中国マレーシア関係に悲観的なひっきりなしの「雑音」を前に、マハティール首相は自らの「選挙時の発言」について就任後ただちに釈明し、繰り返し対中関係の重要性を強調し、対中経済・貿易協力を歓迎する意向を明確にした。さらに今回の訪中は対中協力へのマレーシア側の意欲を伝え、両国関係の発展に新たな原動力を与えるものだ。

「一帯一路」構想は中国マレーシア協力の重要なプラットフォームとなる見込みがある。「政策の意思疎通」は両国関係を力強く支える。マハティール首相はかつてナジブ政権が外国と調印した大型インフラ事業を問題視した。今回の訪中は双方がこうした問題について意思を疎通し、相互信頼を深め、疑念を解消するうえで助けとなる。マハティール首相は訪中時、特に中国の高速鉄道に試乗する意向だ。実はマハティール首相は以前、中国の発展はマレーシアの発展に資し、中国側の「一帯一路」構想は沿線各国に確かな利益をもたらしていると繰り返し指摘していた。中国側はマレーシアを「一帯一路」の重要な支点国と見ている。マハティール首相の初の訪問地である浙江省は、「一帯一路」によって新たな対外開放を統率し、「一帯一路」の要衝となるべく全力を挙げている。マハティール首相は訪問で、「一帯一路」のもたらす活力と発展の潜在力を実感することができる。

「インフラ施設の連結」はマレーシア発展の重要な基礎だ。マレーシア東部のサバ州は地域運輸の要衝となることを期待している。マレーシア実業界は地元経済発展への港湾建設の牽引効果を重視し、インフラ整備が一層のビジネスチャンスをもたらすことを望んでいる。

「貿易の円滑化」は中国マレーシア協力の際立った目玉だ。マハティール首相は杭州でアリババ・グループ本部を見学した。2016年の統計によると、マレーシアでは中小企業が全企業の97.3%を占める。アリババがマレーシアに築いた「デジタル自由貿易圏」は、中小企業がネット経済を利用して、クロスボーダー電子商取引を発展させる助けとなる。マレーシアの電子商取引量を2020年までに倍増させ、GDPへの寄与を2110億リンギットにすることが目標だ。電子貿易がマレーシアの発展に重要なチャンスをもたらすのは明らかだ。

「資金の調達」は中国マレーシア事業を確実に保障する。中国はすでに2年続けてマレーシア製造業への最大の投資国であり、何年も続けてマレーシアでの建設工事請負の最大の協力国となっている。マレーシア側はアジアインフラ投資銀行(AIIB)とインフラ開発分野の協力強化について共通認識を形成した。

「民心の通じ合い」は中国とマレーシアの将来にとって原動力の源だ。正しい相互認識を促して初めて、両国関係の長期的発展が可能となる。

「一帯一路」は「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則を堅持し、双方にとっての協力の受け入れやすさに十分に配慮する。マレーシア側には参加意思があり、中国側は誠意を持って接している。マハティール首相の訪中に伴い、双方は一層向き合って進み、「一帯一路」の枠組での協力ビジョンを共に描く。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年8月20日

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