中国アフリカ協力フォーラム北京サミットが9月3日から4日にかけて開催される。中国とアフリカの首脳が北京に集い、「協力・ウィンウィン、手を携えてより緊密な中国アフリカ運命共同体を構築」とのテーマをめぐり、新時代の中国アフリカ協力の「ロードマップ」を計画する。北京日報が伝えた。
中国にとって今年最大の規模で最多の外国首脳が出席するホームグラウンド外交である今回のサミットは大いに注目され、主な注目点として次の4点を挙げた。
■注目点1:習近平国家主席が重要な基調演説
習主席はサミットの開幕式で重要な基調演説を行うほか、中国アフリカ首脳とビジネス界代表とのハイレベル対話ならびに第6回中国アフリカ企業家大会の開幕式で挨拶を述べる。
専門家によると、中国アフリカ協力は現在構造転換と高度化、質と効率の向上の正念場にあり、習主席の演説と挨拶は大変注視される。中国アフリカ双方と国際社会はともに習主席が中国の対アフリカ関係の新たな理念と主張を一層明らかにし、中国とアフリカの実務協力の新たな行動と方向性について計画をまとめることを期待している。
■注目点2:中国アフリカ友好の大家族が12年ぶりに北京に集う
王毅国務委員兼外交部長(外相)によると、中国アフリカ協力フォーラムの2006年の北京サミットと2015年のヨハネスブルグサミットを経て、中国アフリカ友好の大家族が今回再び集う。アフリカ諸国の首脳多数とアフリカ連合委員会委員長が出席し、国連事務総長が来賓として、27の国際組織及びアフリカ地域組織がオブザーバーとしてサミット関連行事に出席する。
今回のサミットに外国の首脳多数が出席するのは、アフリカで高まり続ける中国の影響力の結果であり、フォーラムの実務性と効率性を直接示すものでもあると分析される。
■注目点3:今後3年間の中国アフリカ協力の行動綱領となる2大成果文書
サミットは今後3年間の協力の行動綱領となる「より緊密な中国アフリカ運命共同体の構築に関する北京宣言」と「中国アフリカ協力フォーラム―北京行動計画(2019-2021年)」を採択する。
両文書はヨハネスブルグサミットの成果の継承であり発展だと専門家は指摘する。
「3年間、中国とアフリカの実務協力は深まり続け、政治的相互信頼は高まり続けた。新たな国際情勢と各国の発展の現状を前に、各国は今回のサミットが新たな、より包括的な行動計画を示すことを期待している」と外交学院の李旦アフリカ研究センター長は語る。
■注目点4:中国とアフリカは今後どのような協力に焦点を合わせるか
今回のサミットは、より緊密な中国アフリカ運命共同体の構築、「一帯一路」とアフリカ発展の連携、中国アフリカ協力のさらなる高水準化の推進、人的・文化的交流の深化という4つの面で重要な成果を得る見通しだ。
李氏によると、こうした面の予想される成果は中国とアフリカの将来の協力の方向性を代表してもいる。次の段階で中国アフリカ双方は伝統的分野で引き続き協力を強化すると同時に、環境保護、平和、安全などの分野まで協力を拡大し、協力形式を革新し、統合的計画と準地域組織協力を強化し、成果が全ての構成国に及ぶよう確保して、中国とアフリカの全体的協力水準を高めるべきだ。
サミットは「一帯一路」共同建設イニシアティブ、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」、アフリカ連合の「アジェンダ2063」、及びアフリカ各国の発展戦略を結びつけて、アフリカの発展と振興のために新たな空間を切り開く。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年8月30日
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