現時点でなお4億人近くの貧困層を抱えるアフリカの貧困削減は、極めて難しい課題だ。過去3年間、中国がアフリカと貧困削減協力を踏み込んで実施し、貧困削減のノウハウと理念を分かち合ってきたことで、アフリカの多くの民衆の生活に多大な変化が生じた。
タンザニアのある村には、中国国際貧困者支援センターが中国農業大学に委託して設立した村レベルの貧困削減学習センターがある。2017年には村の全農家の約半数にあたる207世帯が中国のトウモロコシ栽培技術を採用した。新技術の採用によりトウモロコシの生産高は少なくとも倍増し、村人の生活が効果的に改善された。
北京大学南南協力・開発学院及び新構造経済学研究院の林毅夫院長は「中国は最初は世界で最も貧しい国で、発展の前提条件がアフリカ諸国と近かった。したがって、中国が改革開放40年で蓄積したノウハウと形成した理論は、アフリカ諸国及びその他の途上国にとって、なおさらに参考とする価値がある」と語る。
過去40年間で中国は7億人余りを貧困から脱却させ、世界全体の貧困削減への寄与率は70%を超えた。中国の貧困削減の成功はアフリカ諸国に貧困脱却の希望をもたらした。貧困者支援には知識が必要だ。中国はアフリカの自主発展能力の育成支援を重視している。特に若者の起業を支援し、潜在的な人的資源を人材の支えに変えることだ。中国は小中学校や職業技術学校の建設援助を通じて、アフリカの学校教育の組織・管理水準の向上を手助けし、学習・生活物資と基本栄養食を提供し、文房具や書籍を送って、さらに多くのアフリカの青少年がより質の高い教育環境を受けられるようにしている。
現時点ですでに中国側はアフリカで各種職業技術人員16万2000人を育成。モンバサ・ナイロビ鉄道事業だけでケニア人技術労働者4万人余りを育成した。また、アフリカ諸国の4万3000人に中国での研修、2万人余りに奨学金、1300人余りに学歴学位教育を提供してきた。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年8月28日
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