日本の人気歌手・谷村新司 (撮影:蔡軍)。
現在の日本のポップミュージックは、創作の面でも、製作面でも、アジアの流行を牽引している。それは、日本には整った音楽教育体系があることや、西洋のポップミュージック文化を全面的に吸收してきたことのほか、音楽の理念や技術の面で斬新な試みや模索を勇気を持って行ってきたからだと分析する声もある。日本のポップミュージックの発展を自分の目で見、肌で感じてきた谷村さんは、「『オリジナル』こそが、ポップミュージックの活路」と指摘する。
谷村さんは以前、「中国は、僕の前世の故郷で、僕の夢の中の故郷のために大ヒット曲『昴』を作った。子供の頃、目を閉じると、いつも地平線まで続く草原が見え、その上には満天の星が輝き、そよ風が吹いていた。実際にそのような景色を見たことはないが、僕の幻想の中のその景色は中国の東北地方に多分あるとずっと思っている」と語ったことがある。
約40年の間、谷村さんは音楽を懸け橋に、中日両国、ひいてはアジア各国との友好文化交流に全力で取り組んできた。中国の音楽ファンの多くも、言葉は違っても、同じ思い出、共通の文化があり、谷村さんの音楽には共感が持てると感じている。
谷村さんは今年、「昴」、「花」、「サライ」など、80年代の歌曲も収録されているステージ・セレクション・アルバム「EARLY TIMES ~38年目の昴~」をリリースした。同アルバムは谷村さんがこれまで貫いてきた音楽が詰まっており、谷村さんの「80年代」に作った楽曲の回顧、巡礼でもある。歳を重ねるにつれ、谷村さんの歌は一層味のあるものとなっている。今年69歳の谷村さんは、「何歳でも、僕にとっては一番いい時」と笑顔で語る。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年9月29日
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