中国商務部(省)が28日に開いた「2017年度中国対外直接投資統計報告」の記者会見で、17年末の時点で、中国の対外直接投資残高が1兆8090億4000万ドル(1ドルは約113.65円)に達し、世界の外国直接投資流出残高の5.9%を占めるようになったほか、対外投資が世界の189ヶ国・地域に分布していることを明らかにした。残高の規模は前年末に比べて4516億5000万ドル増加し、世界の残高ランキングでは前年より4つ順位を上げて2位になった。人民日報が報じた。
データによると、17年、中国の対外直接投資は前年比19.3%減の1582億9000万ドルだった。中国が03年に統計データを発表するようになって以降、初の減少となった。しかし、過去2番目に高い数字で、世界全体の対外直接投資に占める割合は2年連続で1割を超えた。中国の対外投資は、世界の外国直接投資における影響力を拡大しており、投資フローの規模は、米国と日本に次ぐ世界3位。双方向の投資の状況を見ると、中国の対外直接投資フローは3年連続で外資の流入を上回った。
また17年の対外投資には、△業界が広範囲にわたって分布し、カテゴリーが揃っている△6大業界の残高が1000億ドルを超えた△M&Aの分野が幅広く、海外融資規模が過去最高に達した△対欧州、アフリカの投資が急増しており、「一帯一路」(the Belt and Road)参加国に流入する投資金が3割増えた△海外企業の対投資受入国の税收、雇用創出に大きく寄与し、対外投資のウィンウィン效果が際立っている---などの特徴があった。17年、海外企業が投資先国で収めた各種税金の総額は376億ドルに達し、雇用した海外の社員は前年比36万7000人増の171万人に達した。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年9月29日
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