中日平和友好条約締結40周年である今年、さまざまな中日文化交流が活発に実施されている。新華社が報じた。
中国の話劇 「狂飆」が10月6日、東京で公演された。司会を務めた日本の著名な演劇評論家・七字英輔氏は、「中国の現代劇の仕組みや舞台形式はとても斬新で、驚かされた。出演者のほとんどが在学中の大学生であるとは信じられない。日本の若い役者も見るべきだ」と絶賛した。
京劇3D映画「曹操と楊修」で主演を務めた京劇俳優・尚長栄氏が10月11日、京都国際映画祭でモスト・リスペクト賞を受賞した。同映画祭の開催期間中、中日芸術交流対話会も開催され、尚氏と日本の重要無形文化財「能楽」の保持者・坂井音重らが、伝統演劇の継承や中日演劇交流などをめぐって意見を交換した。京都に住む80代の水井宏幸さんは「曹操と楊修」を鑑賞し、「以前に梅葆玖さんが出演した演劇を見る機会があり、今日はまた尚長栄さんが出演する京劇映画を見ることができた。中国の『四大名旦(旦は女形の意)』のうちの2人の血を引く継承者を見ることができ、とてもうれしい」と語った。
早稲田大学の大隈講堂で10月23日夜、観客約600人が、早稲田大学の平林宣和教授と上海崑劇団の谷好好団長の講座「崑劇と日本の百年」に耳を傾けた。
その後、上海崑劇団は、崑劇「扈家荘」、「虎囊弾・山亭」、「玉簪記・琴挑」を上演した。「玉簪記・琴挑」は、1919年に梅蘭芳が初めて訪日した時に披露した崑劇だ。
日本も中国で演劇交流を行っている。2017年から18年まで、日本の松竹大歌舞伎は約100人の役者を北京天橋劇場に派遣して公演を実施したほか、重要無形文化財「能楽」の保持者・坂井音重氏が陝西省・西安市で、秦腔(しんこう、中国西北部の伝統劇)の名優と共演し、「楊貴妃」という有名な役柄をそれぞれの芸術形式で表現した。また、人間国宝の狂言師・野村万作氏と息子・萬斎氏、孫の裕基の親子三代による狂言公演が北京で開催された。その他、日本の漫画をテーマにし、中国のソーシャルゲーム「陰陽師」を原案としたミュージカル「陰陽師」が今年春に上演されたのも中日の演劇界の新たな協力の逸話となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年10月31日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn