▽時代の縮図 大規模消費される「小型商品」
シングル層の貯蓄意欲は一般世帯を明らかに下回り、限界消費性向(MPC)は一般世帯を上回り、典型的な「高消費、低貯蓄」の様相を呈しており、企業サイドにより多くのビジネスチャンスをもたらしている。
統計データによると、18年の中国フィットネス産業の規模は1670億元に達することが予想される。17年のスポーツ・フィットネス利用層の画像つき洞察報告によれば、フィットネス利用者の中では、シングルの割合が高い。このうちフィットネスアプリケーションを使用する層では、19〜35歳の若年者が約80%を占めた。スポーツ施設の層では、19〜35歳の若い利用者が約70%を占め、フィットネス市場では19〜35歳の若いユーザーが生産額のうち約1千億元を生み出し、このうちシングルが半分近くを担い、「空の半分」を支えている。
天猫の職員は、「過去数年間、天猫はずっとビッグデータを利用して企業と共にますます『小型化』する商品を開発し、壁掛け式洗濯機、ミニ食洗機、ミニサイズ口紅など多くの『小型商品』を世に送り出した」と述べた。
天猫の日用品事業部の王ディレクターは、「2017年のユーザー行動データをみると、みんなが買いたがる日用品はますます小さくなっており、そこでユーザーに対する調査研究を行ったところ、購買の中心層は90後であり、少量の個包装の食品を好むのは、一人で暮らしているからで、食材の新鮮さには気を配り、極めて敏感であることがわかった」と述べた。
王氏は、「シングル経済が熱くなり、人付き合いはグレードダウン、消費はグレードアップという流れが、これからしばらく続くとみられる。商品がますます小さくなっているのは、私たちが今経験している時代の縮図だといえる」との見方を示した。
企業は、中心層の消費観の変化が消費の高度化の中で巨大な消費の潜在力を育成するとみる。たとえばシングル層は暮らしの質を非常に重視し、食品の安全性をより重視するが、価格には敏感でなく、快適で便利なショッピング環境を追求し、通常の値下げや優待にはそれほど関心がないが、会員向けポイントサービスのキャンペーンには参加する。現在、お一人様向けレストラン、小型家電、極小アパートなどシングル層に狙いを定めた産業が急速に発展しているが、それでもシングル向けに設計されたシングルのための製品はまだまだ種類が非常に少ない。今後、ますます多くの「小型で優良な」業態が生まれる可能性がある。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月7日
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