南鑼鼓巷を歩く学生たち。
若い大学生のグループが17日、北京でも特に賑やかな南鑼鼓巷を観光していた。彼らは数人ずつに分かれて、通りをそぞろ歩き、店を覗き、食べ物を買い、楽しそうな笑い声をあげて、一見するとここに遊びに来ている普通の大学生とほどんど変わらない。しかし、普通の大学生と異なるのは、彼らが流暢な日本語を話していることだ。彼らの一部は日本からやって来た大学生で、残りは中国の大学生となっている。
このほど、日本の青年の中国に対する感情や認識、理解をより一層深め、中日両国の交流促進を目指す2018年度「Panda杯全日本青年作文コンクール」の受賞者代表団一行26人が招待を受けて訪中した。訪中団が17日に北京に到着すると、日本から来た大学生たちと年が近い中国人大学生のボランティアが一緒に北京の人文・歴史観光スポットを見学し、交流を深めた。
南鑼鼓巷の店で鼻煙壷(嗅ぎ煙草入れ)を見る学生たち。
訪中団の日本人大学生は全員、同コンクールで入賞した若者たちで、日本各地から来ており、中国文化をこよなく愛している。なかには今年に入り中国に来たのは5度目という学生もいた。年齢が近く、共通点も多い彼らはすぐに中国の大学生たちと打ち解け、仲良くなっていた。彼らは、賑やかな南鑼鼓巷をそぞろ歩き、700年以上の歴史を誇るこの古い通りを物珍しそうに見学した。ある大学生は、「南鑼鼓巷には、さまざまなモダンでユニークな店があるだけでなく、北京情緒溢れ、悠久の歴史を感じられる古代建築もたくさん見ることができた。両者が混在していることは、非常に興味深い」と感想を述べた。
ジャージャー麺を食べる学生たち。
昼になると、大学生たちは路地の奥にある小さなレストランでジャージャー麺を食べた。中国人大学生を真似て、日本人学生は、注意深く味噌と麺をかき混ぜ、とても楽しそうに食べていた。ある日本人学生は、「日本にもジャージャー麺があり、中華料理店で食べることができる。だが、さすが本場で食べる本物は違う。とても美味しい」と話した。そして、「ジャージャー麺は、日本のものより味がさらに重厚で、本当に美味」と満面の笑顔で続けた。
故宮を見学する学生たち。
昼食を食べ終った一行は、故宮にやって来た。冬の佇まいを見せる紫禁城が彼らを迎えた。故宮の表門を入ると、「なんて大きいの!」、「本当に広い!」、「スケールがすごすぎる!」と感嘆の声があちこちからあがった。彼らは、堂々とした正殿や精致で美しい建築物や文化財を鑑賞し、ガイドの解説を聞きながら、時々賛嘆の声をあげていた。誰もが興奮した面持ちで、「紫禁城のすごさは噂に聞いた通りだ。これまではネットや書籍でしか理解していなかったが、今日は、実際に自分の眼で確認することができて本当に良かった」と口々に話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年11月20日
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