11月17日に開催された2018「一帯一路」(the Belt and Road)青年革新大会において、中国工程院院士の鄔江興氏は「オープンアーキテクチャマルチモデル指揮ネットワークを構築」と題した報告の中で、「人類はスマート時代に入ろうとしている。これはスマート革命と呼ばれるが、現在のインターネットの世界はまだ現実世界の知恵にはほど遠い。これは間もなく50歳になるインターネットにより、急速に発展する現実世界を支えようとしているからだ。国際社会も2030年以降のインターネットのあり方を模索している。まさか現在のインターネットのままなのだろうか、答えはノーだ」と述べた。科技日報が伝えた。
鄔氏は「インターネットは歳をとった。従来のインターネットはデジタル経済時代の技術発展の広さと深みを持たない。特にインターネットは従来の大衆化サービスから、分散化された個性的なサービスに変化しているが、この事業拡大の多元的なシーンの需要をいかに満たすべきだろうか。現在のインターネットはすでに、パッチで補うような手段で垂直業界のカスタマイズの需要を満たせなくなった」と話した。
「インターネットのIPアドレスは本来、インターネット発展の初期の問題しか解決できない。現在は最多で100種以上のネットワークがあり、100種以上の方言が話されており、交流できない。そこでIPプロトコルが提案された。しかし我々はIPプロトコルを統一されたプロトコルにし、インターネット世界の全体を統治するプロトコルを作ろうとしているが、これは間違いだ。小さな馬で大きな車を引こうとするようなものであり、そのため現在のインターネット技術の前進がかくも困難になっている」
国内では現在、新型ネットワーク技術国の戦略について議論されている。始まったばかりの中国科学技術部(省)と広東省が協力する国家重点研究開発計画、ブロードバンド通信・新型ネットワーク重点特別プロジェクトは、広東省で次世代情報ネットワーク研究院を設立する。全次元定義可能な新型ネットワーク体系・枠組み及び重要技術の研究開発が中心的な目標の一つだ。鄔氏は「このプロジェクトにより2030年以降の次世代インターネットに向かう準備を整える。これは国の戦略的な需要を満たせるはずだ。垂直業界のカスタマイズされた需要を満たすことが、2030年の技術目標だ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年11月19日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn