北京大学光華管理学院の張影副院長は、「経済の発展にともない、供給側の変化が買わずに借りて済ませるというスタイルを可能にし、人々の消費により多くの選択の可能性を提供することになり、さらに消費者の嗜好の変化を受けて、生活に根付いたより多くのものがレンタル産業の視野の中に入るようになり、レンタル市場の発展をさらに促進した」と分析する。
▽信用には「ゴールキーパー」が必要
「すべてのものが借りられる」時代がますます近づいている。調査によれば、回答した若年層の70.9%が、「買わずに借りて済ます」消費スタイルを体験しており、57.4%が、「もののバージョンアップやモデルチェンジのペースが速いが、レンタルならいつでも最新のトレンドを体験できる」と考えているという。
賃貸住宅、レンタカー、レンタルアクセサリー、ブランドバッグのレンタルなど、レンタルプラットフォームは日進月歩で発展している。レンタル産業の運営で非常に重要なポイントは、ものの使用頻度を上げ、ものにその価値を最大限発揮させることだ。使っていない商品や資源の所有者が、インターネットのプラットフォームを通じ、信用メカニズムを担保として、使用権を有償で移譲する。その本質は社会の遊休資源を統合し、共同で保有して所有せず、共有して利益を分け合うというところにある。
よって芝麻信用のような信用や安全を守るゴールキーパー役が、共有経済では重要な役割を果たすことになる。シェア自転車の場合、アント・フィナンシャルのデータによれば、アントが2年あまりの間に約50都市のユーザー4800万人に対して減免した保証金の額は累計98億元に達したという。
専門家は、「信用ビジネスの育成は長い時間がかかるもので、ビッグデータ信用システムの改善と普及を通じて、政府機関のサービス信用システム、企業の経営信用システム、個人の信用の利用・管理システムの融合を加速させることが必要だ」との見方を示す。
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