米著作権法の1回目の改定は1970年代に行われた。当時の著作権の保護期間は56年間で、ディズニー社は本来は1984年にミッキーの著作権を失うはずだった。だがディズニー社などの強力なロビー活動の結果、米議会は著作権の保護期間を延長し、著作権者が個人の場合は死後50年間、法人の場合は公表後75年となった。
2回目の改定は1998年。23年に創作された作品の75年間の保護期間の終了を目前にして、ディズニー社は再びロビー活動を展開し、米議会はまたもや保護期間の延長を可決した。
米国の1998年に可決された現行の著作権法では、1923年以前に創作された作品の保護期間はすでに終了している。1923年以降の作品は、著作権をもつ個人の死後70年間または法人の公表後95年間は保護される。保護期間を過ぎれば、作品は「公共の利益」に奉仕するものとなり、著作権法による保護を受けなくなる。
つまり今から5年後には、誰でもミッキーのキャラクターを利用して商品を作ったり、創作活動をしたりできるようになり、ディズニー社に著作権料を支払う必要がなくなるということだ。
▽商標登録に打って出るか?
外部では、ディズニー社は今回も米議会に延長を働きかけて強力なロビー活動を展開するとの見方が出ている。分析によれば、1998年から現在まで20年ほどの間に、インターネットと著作権というテーマが急速に発展し、誰でもネットで気軽に作品に接することができるようになった今、ディズニー社が3回目の著作権延長を働きかければ、社会的に非常に大きな反発を受ける可能性があるという。
ディズニー社はミッキーの著作権が切れた後、ミッキーを商標登録して、第三者が自由に使用できないようにする可能性もある。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月20日
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