運動は、人をどの程度「若返らせる」ことができるのだろうか?米インディアナ州ボール州立大学の運動科学専門家は、「身体を鍛える習慣のある高齢者の筋力は、若者に全く引けを取らない」と指摘している。生命時報が報じた。
研究チームは、70歳以上の高齢者28人を研究対象としてピックアップ。被験者はいずれも、1970年代からずっと運動の習慣を維持している。研究チームは、彼らを観察することで、運動が、加齢による身体機能の衰えをいかに食い止められるかについて考察を深めようと試みた。研究チームは、被験者の有酸素性能力を測定すると同時に、筋肉中の毛細血管の数と酵素量を測定した。分析の結果、運動を習慣としていない同年齢の人と比べ、日頃運動している人の生理的年齢は少なくとも30歳若く、もっとも優れた人では、20数歳の若者とほぼ同じであることが明らかになった。
研究チームは、「今回の研究は、アスリートが対象ではないが、彼らは日常生活に運動を取り入れており、身体のトレーニングが彼らの趣味となっている。被験者は、有酸素性能力が高く、筋肉中の毛細血管や酵素の数量は、運動をしない同年齢の人より多かった。これは彼らが加齢が身体に及ぼすマイナス影響を効果的に対抗していることを意味している」と指摘した。専門家は、「高齢者は、スポーツをすることで、健康な身体能力を蓄えることができ、身体が衰えていくのを効果的に遅らせることができる」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年12月11日
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