消費者金融を利用したことがある人のうち、最も多いのは26-30歳で、26.56%を占める。また、月收が3000-5000元、年收が8万元以下の人が8割を占めている。借金して買い物をする人が多いのは三線都市で、その借り入れ件数が全体の74.44%を占めているのは注目に値する。
都市で生き残るために奮闘し、生活費も節約しながらマイホームを買っている上の世代の人々とは異なり、今の若者は都市で成長し、学校に通い、就職し、その目標ははっきりせず、ストレスもあまり感じておらず、貯金という意識や習慣もあまりない。
輸入車・ミニクーパーを改造し、1万元以上する日本製の限定版万年筆とそのインクを購入するというように、浙江省杭州市のある企業で働くエンジニアの余さんは、マイホームも車もあり、税金を引かれる前の年收が約30万元あるものの、買いたいものがあれば買ってしまうため、その貯金はゼロだという。
就職サイト・智聯招聘の「ホワイトカラー満足度指数調査研究報告2018」の統計によると、18年、貯金が3万元以上あるホワイトカラーは3割にとどまり、2割は全くないどころか、負債さえ抱えていた。
借金をしながらお金を使うよう誘導することが「負豪」の誕生を促進
関係専門家は、一部の若者が過剰消費や支出が収入を上回る状態、ひいては借金地獄に陥っていたり、首が回らない状態になっている主な理由は2つあると指摘する。
1つは、経済が長足の発展を遂げ、社会全体の消費の高度化が続いているのを背景に、若者の消費も拡大し、バランスを失いやすい状態になっている点。
特に、インターネットが普及し市場経済のもとで育った90後、00後は、数世代続いていた多くの家庭の経済状態が思わしくないという状況からは既に抜け出しており、自由に使えるお金も増え、消費意欲も強い。しかし、一部の若者は、過剰消費の状態から抜け出せず、その加減をコントロールすることもできず、収支のバランスを取り、分相応なお金の使い方をしなければならないという理性的な消費意識が形成されていない。
もう一つの理由は、借金を特徴とする若者の過剰消費は、現在の経済社会環境の至る所で見られる各種刺激、誘惑と関係がある点だ。
例えば、銀行のクレジットカードは、預金残高を超えたキャッシングを勧めてくる。大学の寮では、スタッフがクレジットカードの手続きを宣伝し、銀行は定期的にショートメッセージや電話でも勧誘し、クレジットカードで借金して買い物するよう、若者を誘導している。
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