上海の路線バス、下水油を混合したバイオディーゼルを使用開始

人民網日本語版 2019年05月08日14:38
上海の路線バス、下水油を混合したバイオディーゼルを使用開始

「地溝油」(下水油)を宝に変えるにはどうするべきだろうか。実は、地溝油は自動車の「飲み物」になるという。上海市の路線バス2000台以上が7日、地溝油が混じったB5バイオディーゼルの使用を正式に開始した。中国新聞網が伝えた。

B5バイオディーゼルは食用廃棄油(地溝油)を5%、0号ディーゼルオイルを95%混ぜたグリーンな燃料だ。B5車用ディーゼルオイルを加えることで、重金属及び極小粒子状物質などの汚染ガスの排出量を10%以上減らすことができる。窒素酸化物の浄化効率は80%にのぼる。

上海バス第一公共交通有限公司は2013年9月29日、70番の営業バスで地溝油から作られたバイオディーゼルの実証実験を初めて行った。上海はこれによって、路線バスでバイオディーゼルを使用する試みを開始した。2018年6月30日までにすでに100台以上の路線バスがバイオディーゼルの実証実験に参加し、走行距離は累計1100万キロ以上にのぼる。

同済大学の実際の検査測定結果によると、「国Ⅲ」排出基準のディーゼル車がバイオディーゼルを使用後、排気ガスの排出に改善が見られた。従来のディーゼルオイルと比べると、一酸化炭素の総合エミッションファクターが20%以上、粒子状物質総合エミッションファクターが47%以上も低下した。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年5月8日

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