硬核や錦鯉、敲黒板など、次々生まれるネット用語にどう対応していくか? (2)

人民網日本語版 2019年05月17日13:43

▽ネット用語は得てして玉石混交になりがち

「求拡列」は「友だち追加をリクエストする」という意味で、「暖説説」はSNSで積極的に返信したり「いいね!」を押したりすることを意味し、「xswl」は「笑死我了」(超ウケる)の省略形。最近、こうした00後(2000年代生まれ)の使用するネット用語を紹介した文章を見て、ネットを使いこなしていると自負する90後(1990年代生まれ)のネットユーザーたちが、「00後の世界は理解できない」とつぶやいている。

邵准教授は、「相手の使用するネット用語がわからないのは、当たり前のこと。これまで、人々は血縁や地縁などの関係から1つに結ばれ、それぞれの地域の方言や社会的方言を形成してきた。しかしネット社会は趣味や興味関心で結びついた『趣味の縁』でコミュニティを構築していることが多く、コミュニティが異なれば、使用するネット用語もまた異なってくる。当然のことだが、極めて表現力の高いネット用語はコミュニティ間の壁も打ち破り、ネット流行語となるだけでなく、さらには『次元の壁』をも打ち破って、ネットの世界から新聞やテレビといった主流の言語体系にも進出していくことができる」としている。

申教授は、「現実の生活の中で慎重に推敲される言語と異なり、ネット用語は言葉の意味が一般的に希薄になっている。ネット用語のこうした特徴を理解していなければ、誤解が生じてしまう可能性がある。一つには一部の誇張した表現は実はいたって普通のことを表現しているという点。もう一つは、現実の生活の中では親切で礼儀に適った一部の表現が、ネット上では冷たく生真面目と認識されてしまう点だ。これまで『呵呵』(へへへ)といえば楽しい気持ちを表していたが、ネットではこれはおざなりな対応とみなされる。それだけでなく、現在に至っては『哈哈』(ははは)だけでは足りないとされ、少なくとも『哈哈哈哈哈』としないとその楽しい気持ちが十分伝わらないとしている。またこれまでは『嗯』(うん)という漢字1文字で肯定する気持ちが伝わっていたが、今は少なくとも『嗯嗯』と2つ並べてはじめてその丁寧さが伝わる」としている。

商務印書館漢語編集センターの余桂林センター長は、「今の時代は『誰もがマイクを手にしている時代』と言え、全ての人に自分の声を発する機会が与えられている。しかしその文化レベルや価値の指向性、認知レベルは人によって異なるため、発信される内容には優れたものもあれば、低俗なものも含まれており、ネット用語は玉石混交になりがちだ。低俗な言語は言語生活において客観的に存在はしているものの、だからといってネットで思うままに使用したり、乱用したりしてはならない」との見方を示す。

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