硬核や錦鯉、敲黒板など、次々生まれるネット用語にどう対応していくか? (3)

人民網日本語版 2019年05月17日13:43

▽ネット用語を良性のネット循環の中で健全に発展させる

漢字1文字やワード1つで、その年の中国や世界を表現する「今年の漢字・流行語(漢語盤点)」は2006年に第1回が行われ、同年の「中国のワード」には「草根」(一般庶民)や「悪搞」(パロディ)などのネット流行語が選ばれた。2012年からは「10大ネット用語」も選ばれるようになり、「元芳你怎麼看」(元芳、そなたはなんと見る?)や「躺着也中槍」(自分には非がないのに面倒に巻き込まれる)、「給跪了」(感服した)などが選ばれた。昨年は「錦鯉」(強運の持ち主)、「杠精」(へそ曲がり)、「官宣」(公式発表)、「C位」(センター)、「土味情話」(ベタな愛のささやき)などが選ばれている。

人民網世論・公共政策研究センターの祝華新センター長は、専門家として「漢語盤点」にたびたび関わってきた。「インターネットは今の社会で最も生き生きした中国語の応用シーンといえる。『漢語盤点』は現代の中国人の暮らしや社会心理をチェックするものでもあり、ネット用語とは切り離せない。ネット流行語が定着するには、2つの条件をクリアする必要がある。1つは親しみやすいこと、もう1つはある程度の文化的な品位を備えていることで、この2つを兼ね備えていない限り、すぐに忘れ去られてしまう」とした上で、「規範的な言語を使用し、低俗なネット用語を退け、主要メディアや教科書、政府公文書が先頭に立って範を示し、文化的な誘導の役割を発揮すること。同時に、毎年公序良俗に違反するネット流行語を組織的に選出して、『ネガティブリスト』を作成し、社会全体にその使用を控えるよう注意を促すべき」とした。

また余センター長は、「言語の発展には主体性を堅持することが必要であり、多様性も不可欠だ。ネットライフは社会生活の不可欠な一部であり、ネット用語は言語生活の重要な構成要素でもある。現代中国語からネット用語を排除することはあり得ない。そのためネットユーザーに正しい使い方を指導していくことだけが、ネット用語を良性のネット循環の中で健全に発展させることにつながる」と指摘した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年5月17日

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