この間、ゴミの分別間違いや未分別を理由に、浙江省杭州市江乾区の張さんは都市管理当局から50元の罰金を科された。江乾区においてゴミ分別規定違反で市民が処分されたのはこれが初めてだった。先週、火鍋チェーン「海底撈」の紹興路店は、ゴミ分別規定違反により、危うく「ゴミ収集拒否」に遭うところだった。生活ゴミ処理全体の流れにおいて、分別と排出は第一段階であり、この段階でしっかりやっておかなければ、後に続く収集・運搬、利用、処理の段階で多くの面倒な作業が発生することになる。
ゴミ分別の実行に関しては、定時収集も実行が可能だ。例えば、上海では今年7月1日からゴミ分別定時定点排出の試行が予定されている。しかし、もし収集時間に間に合わなかった場合、ゴミを家にためておいて次の収集日に捨てるしかない。時間の問題でゴミが捨てられない住民もいるため、そこにビジネスチャンスを見いだし、ゴミ捨て代行サービスを提供する業者も現れている。市民が出かける前に袋に入れたゴミを家の外に置いておくと、収集担当者が毎日午前中の決められた時間に来て回収していくのだ。サービス料金は1回につき1元だという。このほか、支付宝(アリペイ)が新たに始めた「易代◆」サービス(◆は手へんに乃)は、家電・デジタル機器回収や生活ゴミ収集、粗大ゴミの代金支払い回収など訪問回収サービスを提供している。昨年下半期、杭州市余杭区も「虎哥」社の乾燥ゴミ訪問収集を導入し、毎日乾燥ゴミを250トン以上収集しており、資源化利用率は95%を超えている。
ゴミ分別習慣の育成には長い時間がかかる。多くの先進国はゴミ分別収集が根付くまで数十年の時間を要しており、しかも国内の多くの都市は今まさに都市化プロセスにあり、人口流動性が高く、住民の素養もまちまちであり、効果を上げようと思ってもそう簡単にはいかない。この取り組みをしっかりと行うには、住民をしっかりとチェックするだけでなく、創意工夫をして、その土地に適した良い方法をもっと考えるという手もあるのではないだろうか。編集AK)
「人民網日本語版」2019年6月18日