2019年北京外食ブランド大会が6月18日に開催される。大会では「北京商報」、デリバリーサイトElema口碑、城市数拠団が協力してまとめた「2019年北京外食消費トレンド報告」も発表される予定だ。この報告は北京の各重点エリアの、さまざまな時間帯における外食消費のトレンドを詳しく読み解き、示したものだ。「北京商報」が伝えた。
ナイトタイムエコノミーは北京でこの2年ほど注目を集める話題で、夜食が重要な構成要素として早くから重点発展プロジェクトに取り上げられ、深夜食堂計画も目下の北京の外食産業企業が共同で模索する注目点になっている。しかし外食産業企業が深夜食堂に力を入れようとしても、そこには多くの難題が横たわる。北京の夜食提供サービスのネットワーク拠点と目下の北京の夜食市場ニーズとはかみ合わない状態が続いており、消費者の夜食消費は選択の余地があまりない。しかし分析からわかるのは、デリバリーが夜食市場を補完する重要なパワーになりつつあること、夜食市場消費の需給のアンバランスを改善する保障になりつつあることだ。
統計データをみると、北京夜食市場は年々増加する発展の流れをみせ、消費の中心は若年層だ。18年の夜食消費では、消費者の60%が男性で、90後(1990年代生まれ)と00後(2000年代生まれ)が60%を占めた。ここからわかるのは、夜食市場の需要には他の時間帯の外食消費とははっきりした違いがあることだ。外食産業企業が夜食事業に力を入れるなら、まずこの消費者層のニーズをつかまえ、それからターゲットを絞って商品と業務モデルを設計しなくてはならない。
メニューをみると、ザリガニ、火鍋、シシカバブが引き続き市場の消費の絶対的中心を占める。味は油っぽいもの、しょっぱいもの、辛いもの、刺激が強いものが依然として人気だが、あっさりした味のものも多くあり急成長している。たとえばザリガニはガーリック味や蒸し焼きが急速な伸びをみせる。このほかElema口碑の夜食デリバリーメニューをみると、シシカバブ、ファストフード、串揚げ、ハンバーガーとポテトフライ、ビーフンが5大人気メニューだ。筆者のこのほどの観察によると、最近は多くのレストランが夜食デリバリーを視野に入れて営業時間を伸ばすようになった。和平東橋にある亜米薈塩酥鶏はその代表で、今や同エリアの人気夜食店だ。
6月になると北京では午後6時から翌日午前4時59分までのナイトタイムエコノミーが活発になり、繁忙期を迎える。また北京の深夜消費のピークも延長を続け、午後10-12時に大幅に増加する見込みだ。今年の夜食消費の時間分布状況をみると、北京では夜食を注文する時間が後ろ倒しになっていることは明らかで、午後10時以降の消費が占める割合は前年同期より大幅に上昇し、注文量も大幅に増加した。中でも午前0時前後の消費の増加が最も目立った。全体的な分布を上海、深セン、広州の同レベル都市と比べると、北京全体ではナイトタイムエコノミー消費のピーク時間が広州より早く、上海、深センよりやや遅い。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年6月14日