11月5日から10日にかけて、上海市で第2回中国国際輸入博覧会が開催される。昨年も日本企業が多数出展したが、今年も日本貿易振興機構(JETRO)が取りまとめるジャパン・パビリオンを通じて、中小企業を中心に計158社・団体が、ジャパン・パビリオン以外からも日本企業約220社が出展を予定している。人民網では開催を前に、今年も出展を予定している企業数社に、昨年の成果や今年の出展の見どころなどについて取材した。
今年のジャパン・パビリオンは「農林水産物・食品」「医療機器・医薬保健」の2分野で
今年、ジェトロが取りまとめるジャパン・パビリオンからは日本国内の中小企業を中心に計158社・団体が「農林水産物・食品」と「医療機器・医薬保健」の2分野で出展を予定している。
農林水産物・食品分野ではコメや水産物、アルコール飲料、加工食品などの中国向け主要輸出品目を中心に、8自治体を含む108社・団体が出品し、これはジェトロが海外で実施する農林水産物・食品分野のジャパン・パビリオンとしては最大級の規模となる。
また医療機器・医薬保健分野では医療機器や健康機器、健康食品、美容製品、介護機器、医療サービス等を品目に50社・団体が出品し、医療や介護、予防、健康促進など日本が競争力を有するヘルスケア産業を包括的にPRしていく。さらに中国で急速に進む高齢化に対応する介護サービスや福祉機器・用品についても、日本の最新器具やシステムを紹介していくという。
「第1回の反響の大きさから今年も出展を決定」 井村屋(北京)食品有限公司
「各省、各地域を代表する小売業のトップの方々が多く、直接売上げに繋がった得意先もあり、反響の大きさから今回も出展を決めた」とするのはアイスクリームや菓子、調味料を出品する井村屋(北京)食品有限公司。第1回博覧会では各企業のバイヤーや経営者クラスの訪問が多く、特にJETRO のジャパン・パビリオンでの出展という事もあり、人気の高いエリアとなって、多くの客が訪れ、博覧会終了後にも多くの問合せがあったという。なかでも日本製のアイスクリームの引き合いが多く、博覧会後に2社との新規取引が始まった。今年も引き続き主力商品を中心に、中国現地の長期的に一緒に取り組める得意先とのマッチングを目指して出展する。
井村屋の第2回中国国際輸入博覧会に出品予定商品(写真提供・井村屋(北京)食品有限公司)。