5Gネットワークの周波数帯は主に低周波数帯(1GHz未満)、中周波数帯(1GHz-6GHz)、高周波数帯(6 GHzより上)の3つに分類される。低周波数帯は干渉に強く、信号伝送の範囲が広いが、データ伝送能力で劣る。高周波数帯は干渉に弱いが、有効な距離内であればより多くのデータを伝送することが可能だ。中周波数帯は伝送効果とデータ容量のどちらにも優れ、各国や主流キャリアが奪い合う「おいしい」周波数帯になっている。
米国の問題は、中周波数帯の大部分が政府と軍のコントロール下にあり、キャリアと共有することはなく、企業は高周波数帯を利用して5Gネットワークを建設することを迫られる。その結果、米国の5G通信ネットワークはさらに速くなったが、ネットワークのカバー範囲は狭く、建設コストは高い。
政治リスク専門のコンサルティング会社・ユーラシアグループのポール・トリオロ技術政策アナリストは、「米国が出来るだけ早くプロバイダーに中周波数をより多く開放しなければ、これから競争相手にもっと遅れを取る可能性がある」と述べた。
企業利益が紛糾
5G関連企業はそれぞれの利益を考え、互いに矛盾する要求を連邦政府に訴えた。これは米5G建設の難題でもある。アップル、マイクロソフト、フェイスブック、グーグルなどの情報技術(IT)企業11社は連邦通信委員会に働きかけ、家庭用Wi-Fi(無線LAN)以外の分野において6GHz前後の周波数帯の使用を認めて欲しいと訴えた。エリクソンなど既存のキャリアはこれに反対で、このやり方は既存の通信衛星からの信号を干渉するとの見方を示した。
同委員会のジェシカ・ローゼンワーセル委員は、「短期間で順序よく周波数帯を分配する可能性に楽観的な態度は取れない。その原因は、歴史的経験から考えて、こうした作業には最長で10年もの時間がかかることががあるからだ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月1日
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