中国原子力科学研究院が16日に明らかにしたところによると、中国が独自に研究開発した「中国原子力評価データバンク」の最新バージョン「CENDL-3.2」が正式に発表された。前バージョンと比べると、最新のCENDL-3.2の核種は240種から272種に増えている上、データの品質・種類に大幅な飛躍があった。科技日報が伝えた。
中国の原子力データ研究活動は欧米諸国より遅れて始まり、さらに先端の原子力データ及び先進的な方法は終始、海外から封鎖を受けていた。この状況のなか、中国原子力データセンターは全国原子力データ活動協力ネットワークのメンバー機関の力強いサポートを受け、原子力データ研究活動の計画・実施を担当した。中国の特色ある、独自の知的財産権を持つ原子力データ研究体制と「中国原子力評価データバンク」シリーズを構築した。
科学研究者は今回、中国が独自に研究開発した原子力反応モデルプロセスシステムを使用し、中国が独自に測定した最新の実験データを利用し、134核種の中性子反応データの再評価及び計算を行った。これには原子力及び原子力技術の応用における重要な核種であるウラン238及びプルトニウム239などの中性子反応データが含まれた。同時にCENDL-3.2は70の核分裂生成物質の共分散データを導き出し、実用性が前バージョンより大幅に向上した。中国の原子力プロジェクト設計及び原子力科学応用研究により正確で、より信頼性の高いデータサポートを提供できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月17日
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