中国航天科技集団が17日に発表した情報によると、同集団の航天彩虹無人機股份有限公司が独自に研究開発した中高度・長時間重油ドローンがこのほど、順調に科学研究試験を完了した。同機は自動離着陸、ウェイポイント飛行、満載輸送、最大上昇限度、航続距離・航続時間などの試験科目を順調に完了した。
同機は彩虹-4をベースに重油エンジンに交換しており、彩虹-4の「アップグレード版」と言える。新型ドローンは「より高く、より長く、より安全に」のニーズを満たす。新型ドローンは純国産の重油ピストンエンジンを採用。これは彩虹ドローンの国産化モデルチェンジに向けて一歩前進したことを示している。
専門家によると、重油は原油抽出物の一つで、分子量が多く粘度が高いという特徴がある。その主成分は炭化水素で、他には一部の硫黄及び微量の無機化合物も含まれる。
彩虹シリーズドローンチーフエンジニアの石文氏は、「ドローンは新型航空重油エンジンを採用し、滞空時間が大幅に増加し、航続距離がさらに延びており、巡航高度及び上昇限度がさらに上がっている。積載能力も30−50%増加でき、作業の適用範囲がさらに広がっている。ドローンプラットフォームの飛行能力及び積載能力が大幅に向上しており、高分解能地球観測、測量、通信、航空物理探査、環境モニタリング、森林火災防止などに使用できる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年8月18日