パキスタンの植物の種が中国の宇宙ステーションから帰還したことを祝うセレモニーが8日、イスラマバードで行われた。在パキスタン中国大使館の関係者が同セレモニーの現場で、種をパキスタンの科学者に返還した。新華社が伝えた。
中国・パキスタンの宇宙育種協力プロジェクトの枠組み内で、パキスタンの科学者は同国にとって重要な薬用植物の種を7種選んだ。これらの種は2022年6月5日に有人宇宙船「神舟14号」によって中国の宇宙ステーションに運ばれ、6ヶ月の宇宙滞在後の同年12月4日に地上に戻った。パキスタンの科学者はこれらの種を普通の種と同時に栽培し、遺伝子、成長の特性、成分などの比較研究を行う。
パキスタンのアッサン・イクバル計画開発改革相は同セレモニーで、「パキスタンは気候変動の大きな影響を受ける。その気候変動がもたらす挑戦に対処するために、中国・パキスタンの宇宙育種プロジェクトはパキスタンが気候変動により適応しやすい植物の種を栽培するのに有益だ。パキスタンは両国の科学技術分野の協力を通じ、中国から発展の経験を学び、自国の科学技術水準を高めることを願う」とあいさつした。
駐パキスタンの厖春雪・中国臨時代理大使は、「パキスタンの植物が宇宙に入ったのは今回が初めてだ。同プロジェクトは両国の科学技術協力におけるマイルストーンとして両国の協力の歴史に記録されるだろう。中国側はパキスタン側と共に戦略的な結びつきを深め、発展させ、農業、科学技術、民生などの分野における協力を着実に推進することを願う」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年2月10日