中国31省区市の第1四半期GDPデータが全て出揃った。中国経済網の統計によると、各地方における第1四半期のGDP成長率(前年同期比)は、いずれも全国平均成長率(7.5%)を上回った。うち、雲南と貴州の成長率は12.6%増でトップ、上海は7.8%増でワースト1位だった。GDP総額を見ると、広東、江蘇、山東の3省が1兆元を上回った。また、GDP成長率が減速した地方が21省区市に達し、過半数の地方で経済成長が鈍化したことから、中国経済の成長力不足、回復の原動力不足が明らかとなった。中国経済網が伝えた。
▽各地のGDP成長率、全国の平均成長率上回る
国家統計局のデータによると、全国の第1四半期GDP総額は11兆8855億元で、前年同期比7.7%増となり、目標値の7.5%を上回った。各地方をGDP成長率が高い順に並べると、貴州、雲南、天津、重慶、甘粛、西蔵(チベット)、福建、陝西、安徽、海南、広西、江西、新疆、吉林、四川、湖南、青海、内モンゴル、湖北、山東、江蘇、山西、河北、黒竜江、遼寧、寧夏、広東、河南、浙江、北京、上海となった。うち、貴州、雲南、天津、重慶、甘粛、西蔵の6省は成長率が12%を上回った。
▽成長率トップは雲南と貴州、ワースト1位は上海
雲南と貴州のGDP総額はそれぞれ2260億4200万元、1231億8600万元と、他に比べて突出しているわけではないが、成長率は12.6%でトップとなった。一方、上海はGDP総額が4937億5千万元、成長率は7.8%でワースト1位、北京はGDP総額が4101億2千万元、成長率は7.9%でワースト2位、浙江省はGDP総額が7261億5千万元、成長率は8.3%でワースト3位だった。上海と浙江のGDP成長率は2012年にもワースト1位、2位で、今年第1四半期とほぼ同じ順位だったが、北京は昨年のワースト7位からワースト2位に大きく転落した。上海、北京、浙江は中国東部の経済大省であり、経済成長率が大幅に鈍化した。
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