ハリウッド産抗日映画がネットで話題 主演はK.ヘップバーン=中国
1944年にハリウッドで製作された「Dragon Seed」(中国題名:龍神)は、メインキャストすべてが白人で、米国を代表する女優キャサリン・ヘップバーン(1907-2003)が主演した抗日戦争(日中戦争)を描いたモノクロ映画だ。ノーベル文学賞を受賞した作家パール・S・バックの同名小説を原作とした同映画は、1945年のアカデミー賞女優賞と撮影賞にノミネートされている。現在、この1本の古い映画が中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」上で突如注目を浴び、話題となっている。「新華網」が伝えた。
■中国の農民が勇敢に抗日戦争に挑む物語
映画は、1930年代末の中国の農村を舞台に、年老いた夫婦と一人娘、3人の息子がいる譚家を描く。キャサリン・ヘップバーンは譚家の2番目の息子の妻、小玉を演じている。日本が中国で起こした侵略戦争は、村人たちの平穏な生活を一変させた。破壊された故郷を前にして、勇敢な女性兵士となった小玉や若者たちは村人たちを率いて侵略者の日本軍に勇ましい戦いを挑んでいく。1944年、中国がまさに戦争の渦中にある中、西洋人の視点で描いた抗日映画「Dragon Seed」が公開された。全世界がこの映画の中で、中国人がファシズムに対し勇ましく戦う姿を目撃した。劇中ではいくつかのバージョンの「義勇軍進行曲」が流れ、ハリウッドスターが英語で「A rise……A rise……」と歌うシーンは大きな見どころとなっている。