不動産業界の大物、「若者はすぐに稼ぐことしか考えてない」
不動産開発大手企業の会長で、業界のオピニオンリーダーとして注目されている任志強氏は2年の歳月をかけて書き上げた自伝「野心優雅−−任志強回顧録」の出版記念パーティーを北京で開催した。同日、大手不動産グループ会長の潘石屹氏や不動産販売会社の販売責任者の劉春氏、IT企業総裁の王利芬氏、著名評論家の張頤武氏など、数多くの実業家や文化・文芸界の関係者が出席した。同自伝は、任志強氏のビッグマウスぶりが十二分に発揮されているのと同時に、兎の皮を販売する小売業者から不動産業界の大物になるまでの自らの経歴を愛情や家族愛、友情などを絡ませながら描いている。同書は今月中に全国で販売される予定だ。重慶晩報が伝えた。
■回顧録を執筆したのは、自身への批判に対して弁明したかったから
2011年に任志強氏が微博(ウェイボー・ミニブログ)に、「回顧録を書くつもり」と投稿した際、多くの人々はエイプリルフールの冗談かと思っていた。それから2年の歳月を経て、約60万字の回顧録が本当に出版されることになった。任志強氏は、「2011年8月から今年の上半期まで、いつでも紙とペンを肌身離さず持ち、時間があるときはいつでも本の原稿を執筆していた」と語る。また、回顧録を執筆した理由については、「回顧録を通して、社会で取りざたされているさまざまな批判について説明したかった」と率直に述べた。