中国作家協会の会員・何輝氏が、中国共産党の存続をかけて中国工農紅軍が展開した歴史的大規模軍事活動「長征」を描いた叙事詩「紅の軍―長征史詩(原題:長征史詩) 」の日本語版が4月中旬、日本僑報社から中日で同時発売される。北京日報が報じた。
何氏が6年もの年月を費やし書き上げた、全37編、2万行、24文字にも及ぶ「長征史詩」の中国語版は、2006年に出版された。
「紅の軍―長征史詩」では、その「長征史詩」から、特に重要な10篇が選ばれ、収録されている。中国の長編叙事詩の日本語版が出版されるのは今世紀に入って初めて。現在、中国伝媒大学(北京)の教授を務めている何氏は、「日本の読者が同書を通して、中国の歴史や中国人の感情をさらに理解することを願っている」と語っている。
同書の翻訳者の一人である渡辺明次氏は以前、湘潭大学(湖南省)で日本語教師を務めた経験があり、現在は、梁祝文化研究所(東京)の所長を務めている。もう一人の翻訳者・続三義氏は、北京外国語大学で教授を務めた経験があり、現在は、東洋大学(東京)の教授を務めている。同書には、和文が中国語原詩と見開きで収録されているため、読者はじっくり味わいながら読むことができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年3月25日