2014年1月8日  
 

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武士道とウルトラマン 日本の国防文化構築の手法 (2)

中国メディアが見る日本

 2014年01月08日10:57
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 ■武士道精神とウルトラマン文化

 日本は天災の多い国で、地震や津波が日常茶飯事だ。日本人は元来、強烈な危機感を抱いている。日本の自衛隊はこの民族的性格を利用し、危機感と伝統的な武士道精神を一体に融け合わせ、東宝、東映など映画会社との協力を通じ、青少年に馴染み深い電子ゲーム、おもちゃ、映画・ドラマを数多く制作した。なかでも比較的影響力のある作品は、海上自衛隊、陸上自衛隊が協力して撮影された大作、「日本沈没」(2006年)「亡国のイージス」(2005年)がある。

 「日本沈没」はリアリティとフィクションが交錯、観る人を震撼させる。この作品は実際には、自衛隊が展開する災害救助活動がすべて描かれており、観客に自衛隊の重要性を理解させる。また「亡国のイージス」は日本の先進的な戦闘機とイージス艦が空中、海上で大戦闘を展開、ダイナミックなバトルは、パイロット、海上自衛官募集に格好の商業PRとなった。

 しかしながら筆者が最も関心を寄せるのは、著名な特撮作品・ウルトラマンだ。北京のショッピングモールでは、子ども達がウルトラマンの店内に集まる姿をよく見かける。ウルトラマンのおもちゃだけでなく、DVDも買うのである。果ては子ども達の動作が全員、「ウルトラマン化」してしまった。ウルトラマンをまねて取っ組み合いをするからという理由で、子ども達にウルトラマンで遊ばないよう求める幼稚園まであった、ともいわれる。日本人はなぜいつも取っ組み合いをするウルトラマンを発明したのか?彼らは子ども達を、静かに遊ばせるおもちゃを好まなかったのだろうか?筆者は不思議でならない。

 東京到着後、不意に筆者は航空自衛隊のホームページに、新たに発表された空中戦ゲームのページがあるのを見つけた。日本の自衛隊は元来、国民のなかにミリタリーマニアを養成し、青少年の英雄主義と愛国精神を刺激するため、流行文化を存分に活用し、ストーリーを書き下ろしている。彼らは円谷英二が1966年に生み出した特撮キャラクター・ウルトラマンを航空自衛官に改め、自衛隊ヒーロー「ULTRAMAN」がいかに宇宙の怪獣を負かすのか、という連続テレビドラマを制作した。ULTRAMANと宇宙の怪獣の英知と勇気の備わった戦い、都市を危機から救出する畏れのない精神は、武士の伝統的イメージを表現しており、同時に自衛隊が戦争に巻き込まれることはできなくても、国際平和事業に尽力するという平和憲法の規定に基づきテーマ設定されており、非常にこまやかに気配りされたと感じられる。

 実際には、自衛隊がアニメ制作会社と共同制作するキャラクター、ゲーム、映画・テレビ番組はきわめて緻密で、すべてがショッキングでチャレンジ性を有しており、数多くの成人・未成年者を魅了している。日本社会の新世代の若者は皆、ウルトラマンの影響のもと成長しており、ウルトラマン文化の日本社会に対する影響は軽視できない。

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