■大砲と楽隊が奏でる自衛隊コンサート
陸上自衛隊市民交流センターでは、広告欄にあった大砲と楽隊が合奏するコンサートポスターが筆者の注意をひいた。この種のコンサートは発案されてすでに長年で、多くのミリタリーマニア、音楽愛好家を集めている。
自衛隊は誕生以来、機構の簡素化を実行しており、スポーツ、娯楽的な編成はない。しかし軍楽はフェンシングのサーブルと同じく手放すことができず、各旅団以上の部隊は音楽隊(すなわち軍楽隊)を、軍事的伝統を留め続ける役割としている。音楽隊の任務は第一に、自衛隊官兵の娯楽生活を豊かにし、第二に手中の陣太鼓、軍用ラッパを用いることで、国防宣伝の重責を担っている。よって音楽隊には数多くの公益的公演任務があり、テーマは主に軍楽で、なおかつ武装力を構成する一部としての楽隊に、アルバイト出演は許されない。
爽やかで広大な野戦訓練場内にためしに座ってみたくなった。高鳴るラッパが砲火の中で震え、榴弾が撃ち出された際の火薬の臭いが空気中を漂う。戦場に連れてこられたような一種の感覚ではないだろうか?近くでは大砲交響曲を鑑賞するお年寄りと子どもがいる。軍人の使命感があなたの胸中に響くのではないだろうか?
日本メディアの報道によると、「自衛隊音楽まつり」が11月に東京武道館で開催され、観衆は4万5千人に上った。昨年6月以降、各自衛隊の見学活動へ参加を希望したのは18万人、自衛隊各地の史料館、展示館、博物館は市民にむけ無償開放している。
このほか、彼らはさらに国防学術研究を大学キャンパスで行い、高水準のミリタリーマニアを養成している。日本政府が8年前、成人1500人以上を対象に行ったアンケート調査によると、自衛隊に対する印象が「良い」は1991年の67.5%から、84.9%に上昇した。あるレベルで言えば、日本の国防教育は少なからぬ成果を収め、彼らが緻密に作り上げてきた国防文化とは切っても切り離せない。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年1月8日