中国のK1王者決定戦に日本選手参戦へ
空手から魔裟斗に弟子入りした山崎陽一がついにひのき舞台に立つ(右) |
1月10日に中国広東省佛山市で開催される2013年K1王者(佛山)決定戦組織委員会は2012年年末、K-1 WORLD MAXで2度の世界王者に輝いた日本のK1キング、魔裟斗が愛弟子の山崎陽一を出場させることを決めた、と明らかにした。山崎の高いポテンシャルは師匠の魔裟斗譲りだ。「広州日報」が伝えた。
今年33歳の魔裟斗は日本格闘技界のスーパースター。本名は小林雅人。引退までにAJKF(全日本キックボクシング連盟)プロデビュー戦での1KO勝利、ISKA(国際競技空手協会)世界オリエンタルウェルター級王者、K-1 WORLD MAX 2003 世界一決定トーナメント王者、K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!勝利、K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!TKO勝利、2008年には2度目のK-1 WORLD MAX世界王者などの栄冠を手にした。2009年12月31日、魔裟斗は30歳で現役を引退、2012年5月16日にK-1新エグゼクティブ・プロデューサーに就任した。映画・ドラマにも数多く出演、「終極忍者」(2006年)で香港スターと共演したほか、「軍鶏」(2007年)にも出演した。
山崎陽一は佛山と深いつながりがある。空手を磨いていた2004年、佛山で開催された中国カンフー・日本極真空手の闘いを日本側代表団のメンバーとして観戦、極真空手が惨敗したのを目の当たりにした。極真は頭部への攻撃を禁じているため、空手選手は頭部への攻撃に弱く、K1ルールに基づく試合では頭部に強いダメージを受け、KOされやすい。そこで山崎陽一は空手からK1に転向、プロ格闘家として歩み始めた。その後魔裟斗の目にとまり、弟子入りした。
9年ぶりに佛山に戻り、28歳の山崎陽一は観戦者から挑戦者になる。「2004年の闘いに強く心を動かされた。空手だけでは闘えないと感じた」と山崎。「中国の武術文化に興味がある。佛山咏春拳はブルース・リーのジークンドー(截拳道)の基礎。でも中国の相手のテクニックは見抜いている。弱点さえつかめば、必ず勝てると信じている。積極的に攻撃し、リベンジを果たす」。山崎陽一は師匠・魔裟斗のオフィスを背景に、自身を激励する中国語横断幕を制作した。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年1月4日