パナソニック育英基金奨学金の授与式および受賞者による座談会が28日、北京大学英傑交流センターで行われ、パナソニックの大澤英俊中国・北東アジア総代表、中国友好和平発展基金会の沈昕事務長らが出席した。北京大学の情報科学技術学院、社会学部、地球・宇宙科学学院、化学・分子工学学院などで学ぶ在校生10人に奨学金が授与された。人民網が伝えた。
沈昕事務長は授与式で、「奨学金は教育に対する社会からの支援。奨学金を獲得した学生たちには、公益の精神でもって、助けを必要としている人にできる限りの支援をしてもらいたい」と述べた。
大澤総代表は「パナソニックは1918年の創業以来、『企業は社会の公器である』という理念を持ち続け、社会貢献を第一に考え、各事業を展開してきた。中でも、次世代育成支援と環境・エネルギーは最も重要な2つの活動に位置づけられる。学生たちが社会に役立つ人材になり、学んだ知識を社会に役立ててくれることを願う」と述べた。
1995年、松下電器産業株式会社(当時)が中国日本友好協会を通じて、中国友好和平発展基金会に寄付し設立したパナソニック育英基金は、中国の大学で学ぶ品行・学問に優れた貧困学生を支援することを目的とする。現在までに、同基金は中国の22の省(市、自治区)の大学36校の学生8186人を支援し、奨学金の支給額は累計779万2千元(1億2772万円)に達する。
授与式の後に行われた座談会において、受賞者たちはスマートホーム、新エネルギー、モノのインターネット、企業の発展と環境の関係といった技術問題や、就職問題などをめぐり、大沢総代表と話し合った。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年4月30日