国家測絵地理情報局(国家測量地理情報局)衛星測絵応用センター副センター長の唐新明氏は、「中国製の民間用高解像度立体測量衛星の測量・応用技術が画期的な進展を実現した。同技術は、中国の地球観測衛星が地図を作成できなかった歴史に終止符を打った」と説明した。同成果は、2013年度国家科学技術進歩賞の一等賞を受賞した。科技日報が伝えた。
唐氏は、「同技術は民間用立体測量衛星『資源3号』の指標の改善、立体測量などの一連の技術難題に用いられ、衛星シミュレーションのプラットフォームを構築し、衛星の全体的な技術指標の設定の定量化を実現した。高解像度衛星リモートセンシング幾何学検証場を構築し、中国の光学衛星の幾何学検証の技術難題を解消し、地上制御ポイントを持たない衛星による測量の精度を約100倍改善した」と語った。国産民間用高解像度立体測量衛星の測量・応用の重要技術は、航空撮影・測量のコア技術全体を把握し、中国光学衛星測量技術システムを構築した。同技術は、海外の衛星が撮影した測量図を国産衛星に用いるという状況に、根本的な変化をもたらした。中国は衛星測量技術を全面的に把握した、世界でも数少ない国家に躍進した。
同技術は、海外の中国に対する技術封鎖、データの独占という状況を打破し、自主的な宇宙測量の新時代を切り開いた。資源3号を使用した各種商品が、すでに測量・国土・水利・鉱山開発など、10以上の業界の400以上の部門によって全面的に活用されている。同技術を活用する部門は急増中で、すでに4500万平方キロメートルにも渡るデータが提供された。数億ドルの資金を節約し、米・独・仏などの30以上の国と地域に画像商品を提供した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月29日