米国の核の傘は東アジアを危険な局面から守れるのか (3)
■対話こそが正しい道
対朝制裁が米日韓共通の選択であることは間違いない。韓国メディアによると、韓国は今月25日の政権引継ぎ前に、米日と共同で独自の対朝制裁措置を定める可能性がある。NHKによると日本の参議院は15日、朝鮮の核実験実施に対する実効性ある制裁の実施を日本政府に求める決議を全会一致で採択した。衆議院も14日、対朝制裁を政府に求める同様の決議を全会一致で採択した。
しかし、制裁一辺倒は有効なのか?
ワシントン・ポスト電子版の記事でさえ、米国は長年「アメとムチ」式の対朝政策をとってきたが、効果はごくわずかだと指摘した。「朝鮮の核実験は、制裁と高圧的政策では朝鮮に言うことを聞かせることはできないという問題を示している」「朝鮮核問題の鍵は北東情勢の不均衡にある。韓日は軍事力が弱くないうえ、米国の核の傘に守られている」との分析も多い。
専門家は「歴史が証明しているように、米国と韓国が朝鮮に対して同時に『太陽政策』を実行していた時、朝鮮半島は多少緩和し、非核化実現について検討する条件が揃っていた。6カ国協議や対話メカニズムが主導的役割を発揮している時には情勢は緩和し、その反対の時にはエスカレートする。対話と協議こそが正しい道だ」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年2月19日