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官民協力による難題解決が中国にとって必須

 第18回党大会は極めて重要な大会であり、中国の次の段階の戦略の成功にとって推し量りがたい意義を持つ。中国社会各界はみな第18回党大会に大きな期待を寄せている。こうした大会を通じて、全ての問題をトップダウンで解決することを望む人々さえいる。だがこうした期待は必ずしも現実のものになるとは限らない。今日の中国は、鍵を握る政策調整1つで社会全体の転換的ブレークスルーをもたらすことのできた中共第11期中央委員会第3回全体会議の時の中国ではもうない。(環球時報社説)

 中国はすでに世界で最も力のある経済体の1つとなった。中国の国力が強大なことは誰の目にも明らかだ。だが中国は民間の力の成長速度も同様に速い。国家の政策決定に対する民間の影響力の高まりは特にそうだ。今後中国が各種の複雑な問題を解決するにあたり、1つの鍵となるのが政府と民間の様々な力の効果的な協力を実現できるか否かだ。

 全体的に見て、政府の動員力と執行力は新たな環境に直面している。社会思想の多元化、世論による監督が政府の能力形成に一定の制約を課している。中国政府が再び30年前のように「万能」になることはすでに不可能だ。また、政府に対する社会の態度は、「小さな政府」への移行を望む一方で、各種の難題を一手に引き受けることを望むという具合に矛盾したものだ。

 中国の問題の圧倒的多数は革命時代の敵と味方の矛盾ではもうなく、人民内部の利害関係だ。これは敵対関係よりもずっと複雑で、「快刀乱麻を断つ」はほぼ不可能だ。社会各層の利益の多元化がすでに現実となっていることから、問題は1つ1つ細かく解いてゆくほかなく、「勝者が全てを手に入れ、敗者は全てを失う」というような単純なロジックはもう適用できない。

 社会主義の優位性の1つは力を結集して大事を成すことにある。だが新たな情勢の下でこの優位性を維持し、発揮するには、同時に民主と公平も追い求め、各方面の利益に配慮しなければならない。そしてこの原則を実践に移すことは、数多くの矛盾を呼び起こしつつ、それらを1つ1つ公平に処理しなければならないことを意味する。中国社会は多元化が著しいだけでなく、世論はその拡大に強い熱意を抱く一方で、共通認識と共通利益を維持することには一定の警戒を抱いている。反対を激励することは必要だと多くの人が考えている。強制立ち退きへの抵抗や化学工場建設への反対に対する世論の支持は往々にして選り分けを経ないものだ。

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