官民協力による難題解決が中国にとって必須 (2)
これら全てはわれわれに、中国が次の段階で難題を解決するには、当局と社会の力の協力が必要だということを告げている。官民協力の雰囲気と仕組みをつくることは、国家が前進を継続するうえで極めて重要だ。政府と民間は共に、政府の能力が現実的に下降しているという事実をまず理解する必要がある。政府は自分が全てを決定できるという考えがすでに時代に合わないことをはっきりと認識する必要がある。ましてや監督を受けずに事を行う環境の再現はあり得ない。政府は民間の力にもっと頼って問題を解決する戦略的思考と政策設定を行い、大きな政府と大きな社会のバランスのとれた統一を一歩一歩実現する必要がある。
政府がこれを望めば、問題解決に対する民間の態度も必ず徐々に変化していく。民間は最終的には、中国の今日の問題は政府だけではすでに解決できず、政府のみに解決させるべきでもなく、さもなくばすでに大きな政府がさらに大きくなるだけだということを理解する。社会全体が問題の解決に向けた協力システムを形成しなければならない。様々な問題をめぐり対立する構造ではなくだ。中国が次の段階をしっかりと歩めるか否かは、政権党が鍵であると同時に、社会の全ての力にも各々担うべき責任がある。
政府が「悪い情報」を隠し、内密に解決した時代に別れを告げよう。インターネット上で全ての天災や人災、世の中の不公正を政府のせいにし、自分たちは批判するだけで何も努力しなくていいという考え方に別れを告げよう。政府は社会の一部分であり、公職についている圧倒的多数の人々は民間の庶民出身であり、本質的に言って、中国社会は1つの「運命共同体」でなければならないし、そうであることしかできないのだということを、われわれははっきりと理解する必要がある。
中国の現行体制は社会の全体面を重視しており、各層間の利益の食い違いの解決には一定の不適応を呈している。改革と移行を実現するには、世論の理解と支持が非常に重要だ。協力と対立には本質的違いがある。協力が中国社会の本流の願望になるべきだし、それを実現するために、われわれも粘り強く努力すべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年11月7日