11省で主要指導者の人事調整

　「両会」での中国政府最高指導層の任期満了に伴う交代に続き、省・部級の人事調整も始まった。

　■注目される若手幹部　多くが高学歴

　3月19日午後に青海省と寧夏回族自治区のトップが交代。駱恵寧氏が強衛氏の後任として青海省党委員会書記に、李建華氏が張毅氏の後任として寧夏回族自治区党委員会書記に就任した。

　また、郭樹清証券監督管理委員会主席が、全国「両会」で国土資源相に就任した姜大明氏の後任として山東省党委員会副書記に就任した。1965年生まれの秦宜智・チベット自治区副主席が共産主義青年団の第1書記に転任した。◆鵬氏が駱恵寧氏の後任として青海省党委員会副書記に、劉慧氏が王正偉氏の後任として寧夏回族自治区党委員会副書記に就任した。

　香港紙・文匯報は20日付記事で、新しい地方高官4人がいずれも60歳未満であることに注目。駱恵寧氏と李建華氏は共に1954年生まれの59歳、郭樹清氏は57歳、そして1965年生まれの秦宜智氏は最年少の48歳だ。また、4人とも大学院の学歴があり、中でも駱恵寧氏は経済学博士、郭樹清氏は法学博士だ。

　■新疆ウイグル自治区など全国11の省級主要指導ポストが調整へ

　全国「両会」では地方の党・政府主要指導者が新たなポストに就いた。張慶黎氏、蘇栄氏、盧展工氏、王正偉氏宇、馬●氏は全国政協副主席に当選。吉炳軒氏、シャンパ・プンツォク氏、艾力更・依明巴海（音訳）氏は全人代副委員長に当選した。周強氏は最高人民法院院長に、姜大明氏は国土資源相に、李斌氏は国家衛生計画出産委員会主任に就任し、王正偉氏は国家民族事務委員会主任を兼任することとなった。

　人民網のまとめでは、これら10省（自治区、直轄市）の党・政府の主要指導者が新たなポストに就いたことを受け、河北省、黒竜江省、安徽省、江西省、山東省、河南省、湖南省、広西壮チワン族自治区、西蔵（チベット）自治区、寧夏回族自治区、新彊ウイグル自治区の少なくとも11の省級主要指導ポストの調整が行われる。

　■青蔵など西部の困難な地域の幹部を重用

　台湾紙・中国地方は20日付記事で「1965年生まれの秦宜智・西蔵自治区党委員会常務委員が19日、共産主義青年団第1書記に異動した。過去10年間、困難な地域の幹部が相次いで抜擢されている」と報じた。

　大公網は「チベット自治区党委員会書記を経験した張慶黎氏が第12期全国政協副主席兼秘書長に当選し、新しい政協指導グループの中核メンバーの1人となった。過去5代のチベット自治区党委員会書記のうち、国家指導者になるのはこれですでに4人目だ。チベットでの活動経験を持つ幹部を中央が重視していることは明らかだ」と指摘した。（編集NA）

　◆は赤へんにおおざと
　●は風にょうに火を三つ

　「人民網日本語版」2013年3月21日