三中全会「決定」:ミクロな事項への政府の管理を縮小
中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)で審議・採択された「改革の全面的深化における若干の重大な問題に関する中共中央の決定」(「決定」)の全文が15日、発表された。
「決定」では、政府の機能を全面的に果たしていくことが打ち出された。「簡政放権」(行政のスリム化と権限移譲)を進め、行政審査・認可制度の改革を深化し、ミクロな事項に対する中央政府の管理を最大限減らし、市場メカニズムによる有効な調整が可能な経済活動に対しては審査・認可を一律で取り消し、残される行政審査・認可事項は規範的に管理し、効率を高める。基層に直接かかわり、量が大きく範囲が広く、地方による管理がより便利で有効な経済社会事項については、地方と基層へと管理権限を一律で移譲する。
政府は、発展戦略・計画・政策・基準などの制定と実施を強化し、市場活動の監督管理を強化し、各種の公共サービスの提供を強化しなければならない。中央政府のマクロ調整の機能と能力を強化し、地方政府の公共サービス・市場監督管理・社会管理・環境保護などの機能も強化する必要がある。政府のサービス調達を拡大し、事務的な管理サービスに属するものについては、原則的に競争メカニズムを導入し、契約や委託などの方式を通じて民間から調達する。
事業機関の分類改革を加速し、政府の公共サービス調達の強度を高め、公営事業機関と主管部門の関係の合理化と非行政化を推進し、学校や研究所、病院などの機構の行政ランクを徐々に廃止していく。事業機関法人の管理構造を設立し、条件の整った事業機関の企業または社会組織への切り替えを推進する。各種の事業機関の統一登録管理制度を構築する。(編集MA)
「人民網日本語版」2013年11月15日
【特集】中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議